ナイツ・イン・ザ・ナイトメアとはスティングから2008年9月25日に発売されたニンテンドーDS用ゲームソフトおよびアトラスから2010年4月22日に発売されたプレイステーション・ポータブル(PSP)用ゲームソフトである。いずれも開発はスティングによる。ジャンル名は『アクティブ&タクティカルRPG』である。
概要
特徴的な変態システムに定評のあるスティング作品の中でも、特に際立ったシステムを持つ。
登場キャラクターは実に100人を超え、ほとんどのキャラクターに名前や人種などが設定されている。キャラクター原案はきゆづきさとこ氏、ゲーム中のフェイスグラフィックは戸部淑氏、ユニットクラスの全身イラスト等は岩永悦宜氏が担当している。
ゲームBGMはスティングの林茂樹氏が担当。バトル系BGMだけでも39曲もある。
ゲームデザインを担当したのは伊藤真一氏である。同じくスティングにより開発された『約束の地リヴィエラ』、『ユグドラ・ユニオン』『グングニル-魔槍の軍神と英雄戦争-』とは『Dept.Heaven Episodesシリーズ』として世界観を共有している。
ゲームシステム
試遊台を設置した東京ゲームショウにおいて、来場者への説明を行うコンパニオンの方が混乱してしまったほどの複雑なゲームシステムを持つ。よって、この記事では簡単な説明のみにとどめる。詳しい説明は、公式サイトでのチュートリアルが充実しているので、そちらを参照されたい。
『アクティブ&タクティカルRPG』というジャンル名であり、一般的なジャンル分けの観点から言えばシミュレーションRPGとアクションを足したようなものである。ただし、アクションとしてはやや弾幕STG寄りのゲームシステムを持つ。
以下ゲームの基本的な流れをごく簡単に説明する。
- まずマップ上のあらかじめ決められたマスに、自軍のユニットを配置する。次に、戦闘に持ち込むアイテムを4つまで選択する。アイテムは攻撃の為に使う武器や、ユニットを仲間にするのに必要なキーアイテムなどがある。
- 戦闘に入ると、マップ上の敵はそれぞれの移動範囲をうろつき始め、弾幕のような攻撃をしてくる。この攻撃をタッチペンで避けつつ、自軍ユニットを使って敵を攻撃し、倒していく。
- 敵を倒す為にはスキル攻撃を行う必要がある。先ほど選んだ武器アイテムをタッチし、マップ上の騎士の上まで持っていくと、その騎士はチャージ状態に移るので、そのままタッチペンをスライドし、攻撃する方向を決める。この状態でタッチペンを画面から離すとスキル攻撃が発動し、攻撃範囲にいる敵にダメージを与えられる。
- こうして敵を攻撃しながら、クリア条件を満たせばそのステージはクリアとなる。条件は、通常ステージでは敵を倒すことでマスが埋まる「エネミーマトリクス」を、縦、横、斜めの、いずれかの方向に揃えることで、ボス戦は単純にボスの体力を0にすることである。
- 騎士たちは7つのユニットクラスに分かれ、それぞれ使用可能アイテムや攻撃範囲、攻撃ができる方向が異なる。また一部のクラスを除いて、騎士たちは移動することができない。
- 攻撃にはVitという各騎士の持つパラメータを消費し、Vitが0となった騎士は消滅してしまう。Vitはレベルアップにより回復する。
- 騎士たちを仲間に加えるには、各マップでスポット参戦した彼らにキーアイテムを与える必要がある。キーアイテムはフィールドの障害物を壊すことで取得できる。敵を攻撃するだけでなく、これらのキーアイテムを手に入れるために障害物をうまく攻撃することが求められる。
- 騎士たちの能力やVitはレベルアップの他にも「トランソウル」を行うことで上げる事ができるが、これは他の騎士の魂を捧げる必要がある=捧げた騎士は消滅してしまう。とはいえそれ以外のデメリットは無いので、お気に入りの騎士をどんどん強化するのも一興。
・・・と、ここまでごく基本的なシステムの一部を説明してきたが、他にもスキル攻撃を行う為に必要なMPや、そのMPを貯める為のジェム、ACTフェイズなどなど、プレイする上で把握する必要があるシステムはまだまだある。が、これ以上は前述した公式のチュートリアルか、実際にプレイ動画を見てもらったほうが良いと思われるので、関連動画を参照していただきたい。
以前はDSステーションにて体験版が配信されていた。実際にやってみないと分かりにくいシステムと面白さである。
主な登場キャラクター
ウィスプ
このゲームの主人公。基本的に彼をタッチペンで操作して、騎士達に指示を与えていく。その名の通り人魂の様な姿をしている。
マリアによって朽ち果てた教会にて解放され、古城を目指すところからゲームは始まる。
マリア
ウィスプに協力する謎の女性。ゲーム中においてしばしば『甲冑の乙女』と称される。
ユニットクラスはヴァルキュリア。武器の種類によらず固定のスキルを使うことができ、全方向に攻撃、1マス移動ができる。
このゲームのメインヒロインだが、ストーリーの都合上味方ユニットとして使える時期が限られている。
後述の特典にてユグドラに『飾りみたいなものだし・・・』と言われてしまう。覇王様容赦無いですね。
メリア
一度ゲームをクリアした後にプレイできる『メリア編』にて、マリアの変わりに現れる女性。
マリア編をクリアしてエンディングを見た後にセーブをし、そのデータでContinueすると変化したOPのイベントが流れるので、その後に出てくる青くなったタイトル画面で新しくゲームを始めると、メリア編がプレイ出来る。
メリア編ではストーリーが変化し、マリア編では出なかった騎士が仲間になるなどの差異がある。
ユニットクラスはアシュタローテ。基本的にマリアとほぼ同じ性能。
紫を基調とした甲冑を身に纏い、マリアと同じくウィスプに協力する。
ガンツァー
古城の騎士団において最も傑出した大将軍で、第2騎士団の隊長。
王への忠誠心もさることながら、人種的な偏見を持たず民や騎士達の信頼の厚い人物。
そんな将軍だが、ある出来事によりボスとしてウィスプの前に立ちはだかることになってしまう。
序盤から中盤にかけて戦うボスとしてはかなり強い部類に入る。その要因が『ユニット消滅攻撃』で、この攻撃を食らうとどれだけVITがあろうが一発で消滅してしまうのである。当然消えてしまったユニットはそれ以降使うことは出来ず、マリア/メリアが食らえば一発ゲームオーバーである。
マリアやラインハルトが轢かれるのは初回プレイ時において誰もが通る道。ヴォァー
避けるのは難しくないのだが、意識しすぎて思うようにダメージを与えられなかったり、ギリギリまでチャージしようとして反応が遅れて轢かれたり、アイテム回収も上手くできずに規定ターンを過ぎてゲームオーバー。ということは初回プレイにおいてよくあるはず。
多くのプレイヤーがガルカーサ並みのトラウマを与えられたかもしれない。主にお気に入りの騎士を消滅させられて。
もちろん難しさには個人差があるので、人によってはそこまで苦労しなかったという人も居るかもしれない・・・。
ユグドラ・ユニオンとの連動
- DS版ではGBAスロットにGBA版ユグドラ・ユニオンを挿していると本来マリアが解説役を勤めるファーストステップとチュートリアルを、ユグドラ・ユニオンの主人公ユグドラ・ユリル・アルトワルツが勤めてくれる。
- PSP版ではメモリースティックにPSP版ユグドラ・ユニオンのセーブデータがあれば、隠しシナリオのユグドラ編が追加される。基本的にマリアと入れ替わっただけである。
- DS版とPSP版の両方で、上2つと同様の条件を満たしていれば、ゲーム終盤にユグドラ・ユニオンの登場キャラクターである『不思議魔女』パメラが仲間になる。他キャラクターと同様キーアイテムが必要なので回収漏れに注意。
関連動画
こんな感じのゲーム
インザナはもっと評価されるべき(ネタバレ注意)
ユグドラ様なにやってるんですか
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関連項目
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