フリードリヒ4世単語

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フリードリヒヨンセイ
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フリードリヒ4世とは、

  1. ハプスブルグのチロル領。文。(1382-1439)
  2. 神聖ローマ帝国ライン宮中伯。「正義伯」の異名を持つ。(1574-1610)
  3. ストライクウィッチーズシリーズにおける帝政カールスラント皇帝。十字外衣(クロスローブ)を制定。(1943
    皇帝陛下にして国王陛下カールスラント皇帝ブランデンブル辺境伯ニュルンベルク伯。ホーエンツォレルン伯、シュレージェン及びグラーツの独立にして首位の公爵以下略
  4. 銀河英雄伝説に登場する、ゴールデンバウム朝銀河帝国の第36代皇帝

ここでは4.の銀河帝国皇帝について扱う。

概要

CV阪脩石黒監督版)、稲葉実Die Neue These)。

オトフリート5世の次男で、兄弟のリヒャルトクレメンツ。

放蕩者で享楽に溺れる生活をしていたが、オトフリート5世が倹約であったこともあって勘当寸前であり、即位前は位継承はないだろうと周囲には思われていた。しかし次期皇帝の座をリヒャルトとクレメンツが争い、二人とも死亡してしまったので、オトフリート5世息子一生き残ったフリードリヒ4世が即位することとなった。

皇帝には即位したものの政に関しては以前と変わらずに関心がなく、実質的には務尚書のリヒテンラーデ侯クラウスに任されている。趣味は観劇や薔薇の世話、美少女でること。

皇后や寵との間に13人の子(他に流産・死産15人)をもうけたが、ほとんどが折。皇太子ルードヴィヒも逝し、皇孫エルウィン・ヨーゼフが第37代皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世となった。その他、皇女としてブラウンシュヴァイクオットーいだアマーリエ、リッテンハイム侯ウィルヘルム3世にいだクリスティーネがいる。

能力

先述のように政には興味はないので、庸な人間だというのが定評。
しかしの事情に対して全く見識がないかというと、そうは言い切れない所もある。
リヒテンラーが、ラインハルトがその野望の高さからいずれ簒奪を企むであろうと皇帝に注意を促した時には、500年ちかく続いたゴールデンバウが滅びるのは不思議ではないとの見解を示し、以後もラインハルトを排除・処罰しようとはしなかった。
ゴールデンバウが長きに渡る支配において腐敗と構造不良を起こしている点については、ラインハルトなど「反ゴールデンバウ」側の人間はそれをよく認識し、また権を奪取した後の革でそれを一掃しようとしていた。
これと共通した認識を、体制の側でトップに立つフリードリヒ4世も持っていたのは間違いないと言える。

ただし彼はこのような認識を持ちながらも、社会変革を実施して腐敗をめようとはしなかった。
政をリヒテンラーらに任せたまま自身は遊んで暮らしたので、いくら正しい認識を持っていたとしてもそれが活かされていないという点で、庸という評価は概ね正しい。
また仮に彼が革を遂行しようとしたとしても、そのためには門閥貴族の特権や社会を一掃することは避けられず、門閥貴族の権門たるブラウンシュバイクやリッテンハイの反発は必至であるが、 彼らを排除する政治及び政治的構想はフリードリヒ4世は持ち合わせていなかっただろう。

これらの点を考慮すると、社会の根幹にある問題を見抜くそれなりに持っていたものの、本人にはそれを是正する意欲も積極性も構想も持ち合わせておらず、ただ成すがままに生きるしか知らない人間であると言える。

美少女愛好家

フリードリヒ4世は美少女が大好きであり、気に入った少女を寵として囲って楽しんだ。

最初に寵を受けたのはベーネミュンデ侯爵夫人シュザンナである。
シュザンナも皇帝愛していたが、やがて皇帝興味貧乏下級貴族から寵として召し上げられたグリューネワルト伯爵夫人アンネローゼ、つまりラインハルトに移る。この出来事がラインハルトを反皇帝・反ゴールデンバウへと向かわせ、またシュザンナも嫉妬からアンネローゼとラインハルトの暗殺を企てるようになる。
やがてラインハルトは軍人となって武勲を上げて出世し、ついにはローエングラム朝銀河帝国皇帝となり、劇的な社会革や腐敗の粛清によって社会的不正を是正していく。

一方シュザンナは妬みからアンネローゼ謀殺をたくらむも未遂に終わり、自裁に追い込まれた。
結果論ではあるが、フリードリヒ4世のロリコン趣味歴史を動かしたという一面はある。 もしアンネローゼが寵として召し上げられることがなければ、キルヒアイスラインハルトは野望を抱くこともなかっただろう。
そして恐らくは三人で仲良く友愛を深めながら生き、庶民的で暖かい生活をしていたに違いないのだ。 

ちなみに、もしアンネローゼを連れて行ったのが商人だったら「銀河商人伝説」が始まったかもしれない、というのはインタビューにおける田中芳樹氏の言である。画だったら「銀河伝説」らしい。

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フリードリヒ4世

173 ななしのよっしん
2022/02/23(水) 22:23:55 ID: 8J4r7ceKOw
>>170
善行であれ悪行であれ皇帝らしいと言われそうな行動をしてやるものか、という意識はあったかもしれない

案外あの世オーベルシュタインゴールデンバウム王のろくでもなさをツマミ飲んでて周囲が驚く、とかありそうだわ
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174 ななしのよっしん
2022/03/30(水) 22:45:43 ID: fkWOHA+wu1
ラインハルトが彼の意というか本心を最後まで知らずに居れたのは幸運だったのだろうか
知ったら知ったで「自分はあの男にとって都合の良い人間だったのか」って意識を植え付けられちゃって精状態ぐちゃぐちゃになってたかもしれない
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175 ななしのよっしん
2022/04/17(日) 07:59:36 ID: 6uD6xT9uB4
>>174

皇帝が生きてる時に知ったら?

「なに言ってやがる!! お前の思惑なんぞ越えてやる!!
首洗って待ってろ!!(意訳)」

皇帝の死後にしったら?

「チッ、クソッタレめ。地獄で見てろ、お前の予想をこえてやる(意訳)」

彼、基本的には単純で負けず嫌いだから。
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
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176 ななしのよっしん
2022/04/17(日) 08:32:43 ID: rPLqYiLFRs
外伝1巻で鱗片を見せられて一ビビってたから、精神崩壊レベルまではいかないにせよ、復讐にもやもや感が残って最後まで尾を引くくらいにはなりそう。 <知ってた
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177 ななしのよっしん
2022/06/05(日) 09:38:37 ID: w6jaMD3Tvi
作品が始まった当初から「むざむざ負けはすまい」とラインハルトを評価する場面を「金髪の孺子」と呼ぶ門閥貴族と対置する形で出していたり、ラインハルトの「黄金は人類の発生と共に存在したわけじゃない」とフリードリヒの「人類の創生と共に黄金があったわけではない」を被せて同じ視座にあることを表現されたりしている。

千億のグリメルスハウゼンも交えて簒奪者育成RTAとしての役割を明確化しているが、こちらの役割を初期からどのくらい構想していたかは分からない。
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178 名無し
2023/03/17(金) 01:08:23 ID: w4iqZh/H6n
客観的に見てラインハルトフリードリヒ4世に対する敵意は逆恨みにしか見えないんだよな
積極的に出世させてくれたしむしろ恩人だよな
だってフリードリヒ4世のこと悪く言ってないんだぜ
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179 ななしのよっしん
2023/03/22(水) 22:50:29 ID: QRBKkUfp8N
アンネローゼがフリードリヒをどう思ってたかはこの作品の最大のでは
ほんとどう思ってたかまったくわからん
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180 ななしのよっしん
2023/06/09(金) 11:07:39 ID: Bdqz7UmpSk
アンネローゼは動機の一つに過ぎないのもな。残った門閥貴族達は簡単にやられて幼行方不明のままいなくなってラインハルトからしてみれば呆気なさすぎる
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181 ななしのよっしん
2023/06/27(火) 00:28:05 ID: CH7ZLHYYz9
>>178
キルヒアイス宜しくにどんな登場人物に美点を描写するフジリュー版だと「腐っても皇帝」とラインハルトが評してはいる
(一方でに会うのに皇帝許可が要る等「上から目線」には気に食わないとも思ってる。)
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182 ななしのよっしん
2023/11/10(金) 10:14:04 ID: Y7ABWsqoQB
ゴールデンバウム王皇帝(中央政府って言っても良いのかな)が強いツァーリズム社会だって考えると、こんなんでも玉座に座ってるだけでもラインハルトなり門閥貴族たちなりの重しにはなってたんだろうなあ。
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