マーマイト(Marmite)とは、食べる英国面イギリスの栄養食品である。
概要
イギリスでポピュラーな栄養食品。
非常に高い粘度を持つ、濃褐色の水飴状をしている。
その正体は煮詰めた酵母エキスである。酵母って万能だね。
元々イギリスではビール醸造の際にできる、樽の中の沈殿物=酵母を栄養剤として食べる習慣があったが、それの延長線とも言える食品である。
科学の発展と共に
こう見えてもマーマイトは科学の発展と密接な関係をもつ食べ物だ。
- 顕微鏡が発明される→顕微鏡で酵母が発見される→「じゃあこの中身を取り出して煮詰めたらものすごい栄養剤になるんじゃね?」→マーマイト誕生
- ビタミンという物質が発見される→「なんかこのマーマイトってのものすごい量のビタミンが含まれているっぽいんだけど」→ビタミン剤の一種として宣伝
- 産業革命で機械化が進展→機械化でマーマイトの大量生産が可能となり、安価に供給できるようになった
で、味は?
体験者によればものすごく塩辛く(実際製品100g当たりの塩分相当量は9.83gで減塩味噌のそれより高い)、独特…と言うか素直に強烈な個性を持つ味と香りを持っている。
その味と香りからイギリス(及びかつてのイギリス連邦、そして後述の類似商品があるスイス)以外では受けがそれほどよろしくない。ってか、当のイギリス人すら好き嫌いが分かれるという。
…但しこのことを逆手に取り、メーカーでは「マーマイト好き専用サイト」と「マーマイト嫌い専用サイト」の2つを立ち上げ、それぞれで思いをぶつけあうという実に紳士的な広告を行っている。
なお、その強烈な味と香り、何よりはっきり好き嫌いが分かれるという点で「イギリスの納豆」と紹介されることもある。
また、日本においては八丁味噌を好む人には受け入れやすいという話もあるようだ。
似たような商品
- ベジマイト
オーストラリア版のマーマイト。日本では成城石井あたりで手に入る。カルディコーヒーファームで扱っているので、大きめのイオンモールなどでも見つかるかもしれない。 - ビタマイト
ニュージーランド版のマーマイト。味はマーマイトより幾分マイルドだとか。
正確にいうとニュージーランドではマーマイトという名前で販売されており、イギリスへ輸出されたニュージーランド版マーマイトがビタマイトとして販売されている。 - セノヴィ
スイス版のマーマイト。スイス独自に生まれたのだが、たまたまマーマイトと同じようなものになったらしい。瓶詰ではなくチューブなのが特徴。 - アワメイト
似たような商品ではなくマーマイト。ニュージーランドでは上記のビタマイトがマーマイトとして販売されているので、本家マーマイトがアワメイトという商品名で販売されている。 - 強力わかもと / エビオス
マーマイト及び上記の類似商品とは全くの別物であるが、「酵母を原料とした栄養剤」という点ではマーマイトに近い商品とも言える。
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関連項目
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