モグタン将軍とは、ゲーム『ファイナルファンタジーVI』に登場する悪名高きモーグリの将軍である。
概要
ガストラ帝国が存在を隠し続けていた、モーグリに魔導の力を与えて作った帝国将軍。
……ではなく、実際はバグを利用した結果生まれるキャラクター、およびそのバグの通称である。
物語序盤、パーティーキャラであるロックが一行から離れ、帝国に占領・封鎖された「サウスフィガロの町」から脱出を図るシーン。
通常は町の地下に囚われた帝国将軍・セリスを助け出して町から脱出することになるのだが、
実は町の右側の出口を塞いでいる兵士は、バグでメニュー画面を閉じる際の暗転時のみすり抜けられる。
このすり抜けを使って町から脱出すると、当然セリスは仲間にならない。
そのままロック1人で進んでいくと、本来ならばセリスが話すはずのボス戦闘前の会話シーンで
と、セリスの代わりに謎の「モグタン」なる人物のセリフが入る(戦闘はロック1人のまま)。誰だお前。
そのままロックが他のパーティに合流するシーンまで話を進めると、セリスの代わりに1匹のモーグリが登場。
セリフはセリスのものなのに容姿はモーグリ、名前は「モグタン」になっていてシュール極まりない。
「悪名高いモグタン将軍!この帝国のイヌめ!」と激高するカイエン、「人を愛することはできるの?」とモーグリに聞くティナは必見。
その後は、このモグタン将軍をセリスの代わりにパーティキャラクターとして連れ回せる。
ただし、少し先のオペラ劇場イベントをクリアすると、容姿だけは残念ながら本来のセリスのものに戻ってしまう。
原理
なぜこのようなことが起こるのかというと、FF6では内部プログラム上でキャラクターのステータスなどの記憶領域を使い回しているため。
一時的なゲストキャラクターが参戦する際は、まだ登場していないメインキャラクターの領域を使いステータスが設定されているのである。
セリスの領域は、最序盤の「ティナ防衛イベント」の際にモーグリの「モグタン」が使っているのだが、
セリスを仲間にするイベントを迎えないまま先へ進んでしまったことで、モグタンからセリスへの更新が行われずこのようなことになる。
そのため、容姿や名前だけではなく装備品やコマンドまで、全てはモーグリのモグタンのまま。
なお、このバグはゲームの発売からかなり経ってネットで広まったものであるため、移植版のPS版やGBA版でも問題なく使える。
さらに飛空艇バグが発見されると、王国戦士モグリンなどゲストモグの大勢を本編で連れ回すことが可能だと判明した。機種によってはモグタン将軍たちモーグリだけでクリアも可能である。
実用性について
このモグタン将軍、セリスのコマンド「魔封剣」はもちろん使えない上に、装備の変更や魔石の装着もできないのでむちゃくちゃ弱い。
よって、「見た目が面白い」以外に普通のプレイで利用価値はない。
ただし、低歩数クリアなど、一部のやりこみプレイではモグタン将軍を使うことになる場合もある。
この手のやり込みプレイではゲーム後半で仲間を加えずに3人旅にすることが多いため、モグタン将軍の弱さに四苦八苦する羽目に。
関連動画
関連商品
関連項目
- 9
- 0pt