ラッキークローバーとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー555』に登場する四人組の怪人(オルフェノク)である。
概要
本編第11話から登場した4人組(ただしこの時点で全員が揃っていない)のオルフェノクで、主人公たちと敵対するスマートブレイン社社長の村上峡児が「上の上」と最高位の評価をしているように、全員がオルフェノクの中でも上位クラスの力を有している。
従来のライダーシリーズで言ういわゆる幹部クラスの怪人とも言える。
それゆえ、全員がかなりの優遇を受けており、村上も彼らに“命令”をするのではなく“依頼”をするという形をとっている。その反面、メンバーが村上の決定に不満を持つ場面も見受けられた。
彼らが受ける依頼の内容は裏切り者のオルフェノクの始末、ファイズギアなどのベルトの奪還などでたびたび主人公らと激突した。
メンバー
- Mr.ジェイ / クロコダイルオルフェノク(演:ケネス・ドゥリア)
大柄の逞しい肉体を持つ黒人男性で外見通りの肉体派。強面で寡黙な反面、愛犬のチャコをこよなく溺愛している。
怪人態はワニの特性を備えており、パワー重視の戦闘スタイルをとっている。
また三つの命を有しており、格闘態から復活するたびに剛強態、凶暴態と姿を変え主人公を苦戦させる。しかし仮面ライダーカイザとの戦闘で二度敗死し、仮面ライダーファイズとの決戦で敗北、ついに死亡してしまう(チャコは違う人物に引き取られた)。
なお、彼の死後あらゆるオルフェノクがその空席を狙い暗躍する。
ちなみに彼だけライダーに変身していない。 - 琢磨逸郎 / センチピードオルフェノク(演:山崎潤)
メガネをかけた男性で、英文詩を愛読するインテリ派。プライドが高く嫌味だが、強い者(特に北崎)にはとことん弱い。
怪人態はムカデの特性を備えており、武器であるムチと頭脳戦を得意とする。
しかしストーリーが進行していくにつれ(特に仮面ライダーデルタや北崎が登場してから一気に)ヘタレ度合いが強まってしまった可愛そうな人。終盤でようやく憎き北崎に逆襲を果たしたものの、その北崎がアークオルフェノクに捕食されるさまを目の当たりにし逃亡。当時の視聴者の中には、彼の顛末を見て『仮面ライダーアギト』のお邪魔キャラ北條透を連想した人もいたとか。
最終的には影山冴子と袂を分かち、人間として生きることを選択する。
何度か仮面ライダーファイズに変身した。 - 影山冴子 / ロブスターオルフェノク(演:和香)
クールで妖艶な雰囲気を醸し出す紅一点。メンバーの溜まり場でもあり自らが経営するバー「クローバー」のバーテンダーでもある。妖艶な雰囲気で誰に対しても君付けで呼び、乾巧や草加雅人を「坊や」と呼ぶ。
怪人態はエビの特性を備えており、フェンシングのような剣術を用いて戦う。アークオルフェノクの力により、人間の体を捨て去り完全なオルフェノクとなる。琢磨が離脱したことにより、ラッキークローバー最後の一人となり、今もファイズに敗れたアークオルフェノクの亡骸を保護しながら身を潜めている…
仮面ライダーカイザに変身した。 一応初の女性ライダーである。 - 北崎 / ドラゴンオルフェノク(演:藤田玲)
ボサボサした髪とヨレヨレした服装の、自らを「世界で一番強い」と豪語する掴みどころのない少年で、龍の特性を備え、龍人態と魔人態の二種の形態を持つ怪人態は名実ともに最強の名をほしいままにしている。
すでに記事があるので、そちらを参考にしてほしい。
仮面ライダーデルタに変身した。
なお、4人のモチーフであるワニ、ムカデ、エビ、龍は『人造人間キカイダー』に登場する「ハカイダー四人衆」へのオマージュとなっている。
また、村上の正体であるローズオルフェノクもハカイダーをモチーフとしている。
新メンバー
- 澤田亜季 / スパイダーオルフェノク(演:綾野剛)
元流星塾生で、物語のヒロインである園田真理とはその頃から仲がよかった。完全なオルフェノクとなるべく暗躍し、人間を襲う際は彼女との思い出である折り紙を燃やしている。そのため人間の心を捨て去るべく真理の殺害を目論み、一度それに成功している。
怪人態はクモの特性を備え、巨大な手裏剣を武器として戦う。
デルタギアを奪還したことでメンバーの一員となる。流星塾の同窓会の真実を知る数少ない人物の一人で、草加ら流星塾のメンバーを「失敗作」と呼ぶ。
ただし彼自身、人造のオルフェノクであり、命も永くなかった。カイザに敗北した後は巧と真理に看取られながら死亡した。 -
乾巧 / ウルフオルフェノク(演:半田健人)
物語の主人公。澤田に殺された真理を生き返らせるべく、村上の意に反した澤田を撃退したことでメンバー入りを果たす(ただしこの時点で澤田は死亡していない)。その結果、真理はスマートブレインの特殊手術により無事蘇生。しかし仲間たちにその正体を知られたことで人間とオルフェノクの間で悩み、ファイズギアも和解した木場勇治に一時的に託す。それでも最後は人間を守ることを決意する。当然村上は取引決裂のため怒りをむき出しにさせた。結局、最後の一席は空席のまま物語は進行する。
詳しい概要は別記事を参照。
また、草加雅人や海堂直也もメンバー入りを目論み、長田結花までもがメンバーとして推薦されたこともあった。
仮面ライダーディケイドにおけるラッキークローバー
それぞれの仮面ライダーの世界を巡る『仮面ライダーディケイド』においても「ファイズの世界」で登場。ただしA.R.WORLDと呼ばれる並行世界のため、四人組のオルフェノクではあるが、彼らはスマートブレインハイスクールという学校におけるアイドル的存在などという違いが見受けられる。
そのメンバーは以下の通り。
- 百瀬 / タイガーオルフェノク(演:三浦涼介)
ラッキークローバーのリーダー的存在。一見すると物静かな好青年といった感じだが、その本性は冷酷非情。オルフェノクによる人類支配を目的としており、仲間のオルフェノクを次々と倒してきたファイズを探るべく学園へ潜入している。
怪人態はトラの特性を備えており、死亡したオルフェノクを復活させるという特殊能力を有している。
最後は残りのメンバーとともに突撃したが、ディケイドとファイズによるF・A・Rで撃破されてしまう。
なお、トラというモチーフは龍であるドラゴンオルフェノクの対になる最強のオルフェノクを意識したもの。
また他のオルフェノクと違ってオリエンタルなデザインだが、それでも他の既存のオルフェノクと比べても違和感がないようにデザインされた。 - 城金、朱川、玄田(演:永岡卓也・花形綾沙・CHIKARA)
百瀬以外の他のメンバー。メガネをかけた城金、紅一点の朱川、血の気の荒い玄田はそれぞれセンチピード、ロブスター、ドラゴンという正体を持つ。
最終的に全滅してしまっているが、真っ先にディエンドにやられた城金はどういうわけか最後まで百瀬の再生能力で再生されることは断じてなかったため、ある意味視聴者の期待に応えたとも言える。
おまけ
- 木村沙耶(演:斉藤麻衣)
元流星塾生で猫舌(←ここ重要)な少女。
仮面ライダーデルタとして巧たちを陰ながら支援していたが、澤田に殺されてしまう。
何でこの子がこの項目にいるのかというと、本当はこっちがドラゴンオルフェノク(北崎)になる予定だったから。
しかし中の人の都合で退場することに。
ただし彼女の死の描写にその名残(オルフェノクに殺された人間は灰となるのに、なぜか青い炎を上げて炎上)が残っている。どうしてもオルフェノクとしての彼女の活躍を見たいのならば、小説版を読むといい。
ただし、ちょっぴりヤンデレ風味なので注意が必要だぞ。 - 海東大樹(演:戸谷公人)
毎度おなじみ仮面ライダーディエンド。一応ラッキークローバー入りを志願し、その上で城金を撃破したのでラッキークローバーの一員か?この辺がラッキークローバー入りを目論む敵たちの暗躍を彷彿とさせるのだが、どうだろうか?こちらも別記事参照。
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関連項目
- 仮面ライダー555
- 平成ライダーの登場人物一覧
- 仮面ライダーディケイド
- 乾巧
- 草加雅人
- 北崎(仮面ライダー555)
- 海東大樹
- チェックメイトフォー
- グリード(仮面ライダーOOO)
- 滅亡迅雷.net
- 人造人間キカイダー
- フレッシュプリキュア!(グランドフィナーレ的な意味で)
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