琢磨逸郎とは、仮面ライダー555のムシケラ登場人物である。演:山崎潤
概要
「上の上たるオルフェノク」の集まりであるラッキークローバーのメンバー。25歳。
いわゆる「幹部怪人」に当たるキャラクター。組織のブレインを務めているインテリ系の人物で、愛読書はウィリアム・バトラー・イェイツの詩集といった難しそうな本。常に紳士的な態度を取っていて、年下の相手にも「○○さん」「あなた」と呼んでいる。
上級オルフェノクの一員らしく戦闘能力も高く、登場してからは人間態のまま光球を放ち三大オルフェノクを圧倒していた。社長からの任務にも忠実で、オルフェノクにもかかわらず人間を襲わない木場勇治と海堂直也を痛めつけたり乾巧からファイズギアを2度も奪取していたりする。
……と、ここまで書くと幹部怪人らしく強者的なキャラ像に見えるのだが、実は彼は小心者という最大の弱点が存在する。ファイズがファイズアクセルの力を得たことでパワーアップしてからは、これまでとは一変して苦戦を強いられるのだが、それ以降はヘタレ・かませ犬の描写が大きく見られるようになってしまった。中でもラッキークローバーの最後のメンバーにしてオルフェノク最強クラスの実力を持つ北崎くんが登場してからは、常に退屈な彼のおもちゃとして扱われているらしく、「ほっぺたをぐりぐりされる→ぐりぐりされたところが灰化して悲鳴」など彼にイジメられてしまうような被害妄想を抱くことも。どんな妄想だ
また、彼はバー「クローバー」のマスターである影山冴子を母親のように慕っていて、泣きくずれてしまった日には姉さんの介抱によってやる気を取り戻している。実にバブみがありますねぇ
そんな北崎くんからいじめられている彼なのだが、終盤でおもちゃ扱いしていた北崎くんが深手を負っていた際にここぞとばかりに駆け寄り、これまでの鬱憤を晴らすが如くムチ撃ちでの大反撃を行った。だが、その直後に北崎くんを捕食するオルフェノクの王を見てしまい、かつ人間の姿を捨てオルフェノクとして生きることを決意した姉さんも見てしまうと、一目散にその場から逃走。
すべての戦いが終わった後は人間として生きることを選択したのか、893井上敏樹大先生にしごかれながら工事現場で真面目に働いているのであった。ちゃんちゃん
このように、ガワはともかく情けない人物造の彼なのだが、555は本編自体が全体的にシリアスな雰囲気に包まれていた作品。ヘタレ描写が印象的な彼は啓太朗&海堂のポンコツコンビと並んで本作における貴重なギャグ要員として受け入れられ、一種の清涼剤(コメディリリーフ)として機能していたようだ。
センチピードオルフェノク
時速200kmの速さでの高速移動と20mまで伸びるトゲの付いた鞭による攻撃を得意とする。なお設定上によると毒も操ることができるらしいが、なぜ使わなかったし。このほかにも人間態と同様のエネルギー弾を連続して放つことができる。
キャラクターデザインの裏モチーフは『キカイダー01』に登場するハカイダー四人衆の「レッドハカイダー」が変身する怪人「赤ムカデ」。 ちなみにレッドハカイダー自身は終始へたれた態度を見せていない。 むしろ、同作で世界大犯罪組織シャドーに常にこき使われていた四人衆のリーダーである「ギルハカイダー」が彼のキャラ像に近いと思われる。
余談
演者の山崎潤氏は、過去に同じく井上敏樹がメインライターを務めていた仮面ライダーアギトにて北条透警部補を演じていたが、彼も琢磨君と同じく嫌味かつヘタレな点が描写されていたキャラクターであった。
『仮面ライダーディケイド』でのセンチピードオルフェノク
第10、11話「ファイズの世界」で登場。 この世界ではスマートブレインハイスクールの生徒、城金が変身。
この世界のラッキークローバーは学園のアイドル生徒という設定になっていた。オリジナル同様にラッキークローバーのブレインという立ち位置。
琢磨君は物語が進展していくにつれて豆腐メンタル的な面が見られていたが、彼の場合はそのような点が見られず、薩摩メンタルで終始落ち着いた様子であった。また、原作ではドラゴンオルフェノクこと北崎君とはいじめられるほどの犬猿の仲であったが、彼の場合は仲間割れせずに他のラッキークローバーのメンバー共々ドラゴンオルフェノクと共闘していた。
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関連項目
- 仮面ライダー555
- 平成ライダーネタキャラ四天王
- ラッキークローバー
- ウヴァさん…後の作品で登場したムシケラ。組織内に母性溢れる幹部怪人がセットで存在するのも共通。
- ブレンさん…後の作品で登場した策士(笑)。眼鏡や特徴的なヘタレっぷりから「琢磨くんの再来」と称された。
- 平成ライダーの登場人物一覧
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