リオンリオン(Lion Lion)とは、2016年生まれの日本の競走馬・種牡馬である。鹿毛の牡馬。
通算成績10戦4勝[4-2-2-2]
主な勝ち鞍
2019年:青葉賞(GII)、セントライト記念(GII)
概要
父は現役時代に香港GIクイーンエリザベス2世カップに勝利し、産駒にはキセキやメールドグラースなどがいる。
母はアゲヒバリはトゥザヴィクトリー産駒の良血馬であり、現役時代に地方競馬で9戦4勝。近親にはトゥザワールドやトゥザグローリーなどがいる。2011年にはGIII七夕賞やJGIII阪神ジャンプステークス勝ち馬のメドウラークを産んでいる。
母父クロフネは現役時代芝・ダート双方でGI勝利を挙げ、産駒も芝・ダート双方に活躍馬多数。
2016年1月18日にノーザンファームで誕生。同年の当歳馬セレクトセールで9072万円(税込)で落札されノーザンファーム空港牧場で育成された。
2歳(2018年)
デビュー戦は2018年8月19日札幌競馬5R2歳新馬戦、鞍上は福永祐一。このレースの出走馬には後に重賞を勝利するディバインフォースらがいた。2番人気に推され、レースでは先行で進めるものの直線でかわされ2着に終わった。
続く2戦目は連投策。8月26日札幌競馬1R2歳未勝利戦、単勝1.5倍の1番人気に推されたものの1/2馬身差の2着。
少し間を空け3戦目は10月21日の京都競馬3R2歳未勝利戦。このレースはこれまでの2戦と異なり後方でレースを進め、ゴール板前でかわして1着で初勝利。
次走の黄菊賞(11月11日、京都競馬9R、500万下)では、前走同様後方付近でレースを進めたもののレース途中で掛かってしまい、直線で先行した馬を捉えることができず3着に敗れる。
この年はこの4戦で終え、[1-2-1-0]と全レース3着以内だったものの、どこか勝ちきれないといった走りであった。
3~5歳(2019~2021年)
年明け初戦はこの年よりリステッド競走に指定された若駒ステークス。皐月賞トライアルの前哨戦のこのレースではヴェロックスやショウリュウイクゾ、フェアリーポルカ、ブラヴァスら好メンバーが揃った。レースは中段でレースを進めたものの先行する馬を捉えることができず、ヴェロックスに軍配が上がりリオンリオンは5着に終わった。
続く水仙賞(500万下)ではこれまで鞍上を努めた福永から新たに横山典弘に乗り替わり。このレースではデビュー戦以来となる先行策でレースを進め、直線では粘りを見せたものの3着。
このレースで鞍上の横山典弘は手応えを感じたか、続く大寒桜賞ではスタートでハナを奪うと向こう正面で少しペースを落とし、4コーナーで他馬に並びかけられたところで再びペースを上げ最後まで先頭を譲らず逃げ切り勝ち。レース後横山は「良くなるのはまだ先だと思います」と語った。
次走は重賞初挑戦となる日本ダービートライアル、青葉賞(GII)。このレースでもスタートで先頭に立つと、よどみないペースでレースをコントロール、最後の直線で他馬を引き離しにかかり、ピースワンパラディの猛追をハナ差で凌ぎきり1着入線。重賞初制覇とともに日本ダービーの優先出走権も獲得した。
この世代最強との呼び声高いサートゥルナーリアの対抗馬の一頭となったリオンリオンであったが、主戦騎手の横山典弘がダービー直前に騎乗停止というアクシデントが発生。ここでオーナー側から「若手騎手で行きましょう」と鶴の一声。これを受け松永調教師は『いま力をつけてる若手ジョッキー』として横山典弘の息子にして若手のホープである横山武史に騎乗を依頼。武史にとってはこれが初GIにして初ダービー騎乗となった。
迎えた日本ダービー(GI)では6番人気。レースでは7枠15番の外枠ながらスタートで積極的にハナを奪うと、1000m57.8秒のハイラップでレースを進め2番手以降に大きくリードを付ける展開。だが、最後の直線で力尽きじりじりと後退、結果15着に終わり、2番手で淡々とレースを進めたロジャーバローズが優勝した。
ダービー後に放牧に出された後、秋初戦はセントライト記念(GII)。ここ数戦とは異なりハナを他馬に譲ると、2~4番手でレースを進行。最後の直線で内から抜け出し1着で重賞2勝目を挙げる。レースのパターンが増え、菊花賞に向けて弾みのつく展開に思われた。
だが、菊花賞に向けての調整の最中脚部に不調を訴える仕草を見せ、検査の結果「左前脚浅屈腱炎発症」の診断が下り、以降のローテは白紙となってしまった。
その後は復帰に向けて長期間の放牧に出された。1年半もの休養の後2021年3月上旬に帰厩したものの状態は上向かず。2021年4月17日に競走馬登録を抹消。通算成績:10戦4勝 [4-2-2-2]。
2022年より優駿スタリオンステーションにて種牡馬入り。父ルーラーシップの後継種牡馬となることを期待したい。
エピソード
当歳の時点で評価が高く、育成牧場では「切れる脚は使えないが他の馬の1.5倍くらい大きく跳ぶ」と評されていた。
テレビ東京の社杯である青葉賞を制覇した際、勝利ジョッキーインタビューで騎手の横山典弘に特製のチャンピオンベルトが贈呈され、横山はベルトを持ちながらコメントしていたが、インタビュー終了直後、インタビュアーに「あげる」と苦笑いしながらベルトを突き返していた。
日本ダービーではレース前からメディアに「逃げ宣言」と報じられたが、実際には武史は「前に行けたら良いな」としか言っていなかった。
血統表
ルーラーシップ 2007 鹿毛 |
キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | |||
*マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
エアグルーヴ 1993 鹿毛 |
*トニービン | *カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ダイナカール | *ノーザンテースト | ||
シャダイフェザー | |||
アゲヒバリ 2004 芦毛 FNo.9-f |
*クロフネ 1998 芦毛 |
*フレンチデピュティ | Deputy Minister |
Mitterand | |||
*ブルーアヴェニュー | Classic Go Go | ||
Elize Blue | |||
トゥザヴィクトリー 1996 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | |||
*フェアリードール | Nureyev | ||
Dream Deal |
クロス:Nureyev 5×4(9.38%)、Northern Dancer 5×5(6.25%)
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