オトメディウスとは、コナミデジタルエンタテインメントより発売された横スクロール式STGである。
概要
「オトメディウス」は
コナミのグラディウス、パロディウスの流れを受け継いだ横スクロール・シューティングゲームです。
インターフェイスに通常のレバー+ボタンによる操作に加え、タッチパネルを採用。
さらにe-AMUSEMENTに対応し、途中経過のデータ保存やネットワーク対応などが盛り込まれました。
キャラクターデザインに吉崎観音を起用したことでも有名です。
世界観
「オトメディウス」で描かれているのは、ちょうど我々の現代(21世紀初頭)に当たります。
従来のグラディウスシリーズで描かれていたバクテリアンとの戦いは、もはや数千年前の過去の出来事。
伝説の超時空戦闘機ビックバイパーの活躍もその建造技術とともに遠い昔の御伽噺となり、
まさに「伝説から神話へ」というほどの時間が立っている世界であります。
そうした大きな時代の流れがあるにもかかわらず、未だにバクテリアンとの戦闘は続いています。
しかもこれまでグラディウスシリーズで描かれていた「惑星間における戦闘」という規模を超え、
全宇宙の様々な領域における大規模戦闘へと領域拡大していっています。
この戦闘宙域拡大の原因としては、
平行宇宙(マルチバース)をつなげるテクノロジーの発見などが関係していると思われます。
ゲームモード
Xbox360版のオトメディウスGでは、アーケード版のオリジナルモードに加えて、ゴージャスモードが追加になっています。
オリジナルモード
オリジナルモードにはシングルミッションとVSミッションの2種類があります。
オリジナルモードの特徴として、
緊急回避用のQ-バーストと倒した敵をすべてカプセルへと変えるD-バーストが使用可能で、
初めからフォースフィールドを装備しており、
6番目のパワーアップはバーストチャージになっています。
シングルミッション
サン・サルバドル、東京、アレキサンドリア、南極の全4ステージ(※DLCでイースター島追加)
の中から3ステージを任意に選択し、スコアを競うミッションです。
ステージ順やそれぞれの難易度(Normal、Hard、Expert、Ultimateの4つ)で
敵の編成や地形が変化します。
バーサスミッション
オンラインで他のプレイヤーと同時にスコアを競い合うミッションです。
10種類14体のボスから5体(最後のZ.F.Fは固定)を倒し、
そのゲーム内でもっともスコアを稼いだプレイヤーが勝利となります。
このモードで出現するボスは全て過去のコナミ作品で登場したボスであり、
登場曲は全て初出の時の曲のアレンジとなっています。
ゴージャスモード
ゴージャスモードは、シングルモードの全ステージに
カナディアンロッキーとヴァルハラを加えた全6ステージ(※DLCでイースター島追加)を
従来のグラディウスシリーズと同じ条件でプレイするモードです。
このモードでは、シングルモードとオンラインで協力してステージを進んでいくLiveモードがあります。
登場人物
プレイヤーキャラ
空羽 亜乃亜 (アオバ アノア)
敵対するバクテリアンから世界を守る秘密時空組織「G」、地球での活動拠点である聖グラディウス学園。
その聖グラディウス学園に通う高校2年生の女の子。
青い髪が特徴的で、搭乗するRV(ライディングバイパー)はビックバイパー。
初期装備もビックバイパー基準と、初心者にも使いやすい性能となっている。。
D-バーストはロックした敵を連続攻撃するサーチレーザー。
スコアアタック初期では亜乃亜で上位に食い込めるプレイヤーが少なく、
キャラクターデザインを勤めた吉崎観音氏は自身のHPで「青は努力の子」とのエールに加え、
亜乃亜を応援するイラストを描き下ろしていた。
エリュー・トロン
惑星グラディウスから、亜乃亜達の世界にやってきた女の子。
3年前にバクテリアンとの戦いで行方不明になった兄を探すため、秘密時空組織「G」に志願した。
亜乃亜のルームメイトであり、同じ学園の同じ学年でもある。
搭乗するRVはロードブリティッシュ。D-バーストは攻撃地点を指定可能なスプレッドボム。
亜乃亜と同じく、機体に癖がないために使いやすいのと汎用性の高いD-バーストのおかげもあって、
シングルミッションのスコアアタックでは上位を独占していた時期もあった。
しかし、VSミッションでは亜乃亜のほうに分があるみたいだ。
エモン・5(ファイブ)
『エビスボシ』という惑星からこの地球にやってきた、「女性しか乗れない」と思われていたRVを亜乃亜やトロンといったオトメ達に混じって、”男だてら”にRVを乗りこなす不思議な男。
故郷では義賊をやっていたらしい。
搭乗するRVはクセルバイパー。
D-バーストはタッチ時間によって攻撃力と範囲と効果時間が変化するマクロビーム。
クセルバイパーは姿こそキセルをモチーフとしているが、兵装はグラディウスIIIの機体をモチーフとし、フォーメーションオプション・ツインレーザーなどを備えている。
パワーアップゲージの配置もオプションが3つ目に来ていることから、
かなり攻撃的なキャラとなっている。
マドカ
「かわいい顔してメカ(機械)のことならなんでもおまかせ!」の14才天才技術系少女。
人類と意思をもったメカであるBee(ビー)が共存する世界、惑星メルからこの地球にやってきた。
秘密時空組織「G」の超兵器であるRVすら、
マドカの手にかかれば原型をとどめないほどに改良されてしまう。
彼女の乗るRVだけ、形状がほかとはまったく違うのが特徴。
搭乗するRVはマードックバイパー。D-バーストはゲインビー召喚。
キャラクターモチーフがツインビーであるため、
D-バーストはツインビー型のメカが効果時間いっぱいまで敵を自動的に攻撃(体当たり)してくれる。
オプションもやや特殊で、サーチオプションという名の通り、
一番近い敵に自動的に照準を向けて攻撃してくれる。
そのため、狙いたい敵を的確に狙うことが少々難しい場合がある。
ジオール・トゥイー
聖グラディウス学園に通っている高校三年生。亜乃亜やトロンの一年先輩で学園執行部所属。
秘密時空組織「G」においては、天使のユニット(チーム)を率いるリーダーであり、
亜乃亜達は彼女のユニットに所属している。
搭乗するRVはセレニティーバイパ。D-バーストはフリント地獄突き。
モチーフは「XEXEX」のフリントロック。そしてこのRVの最大の特徴は圧倒的な火力である。
D-バーストの溜め時間が全キャラ中最短、攻撃力最大、効果時間極小。
さらにオプションが固定可能なロックオプションということで、
敵の弱点への埋め込み攻撃にも最適という機体である。
こう書けば利点ばかりに見えるが、弱点もある。
基本的にこのゲームはレーザーでもボタン連打したほうが攻撃力が高いので、
高火力を出そうとするとオプションが小刻みに動いてしまい、弱点への攻撃がしにくくなってしまう。
その上、初期装備がお世辞にも使いやすいとは言えず、
兵装の引きによっては、いつまでも強くなれない&使えないという状況が続く可能性がある。
ティタ・ニューム
秘密時空組織Gにおいて、亜乃亜達と同じユニットに配属された新メンバー。
聖グラディウス学園の高等部1年。
開発工程が一切謎のRV「ビッグコアエグザミナ」を乗りこなす、オトメディウス初の隠しキャラ。
モチーフはビッグコア。隠しキャラだけあって、初期性能はほかの機体に比べ格段に高い。
D-バーストも効果時間が長く、
場合によっては画面上から数秒間カプセルしか出現しなくなることもある。
反面、D-バーストの溜め時間も全キャラ中最長という弱点もある。
オプションはワイドオプションで、弾の発射角を広げたり狭めたりできる。
オトメディウスGからの追加キャラ(DLC)
エスメラルダ
秘密組織G直属より戦局打開のため惑星グラディウスより送り込まれたエリート天使。
伝説の4つの超時空戦闘機のひとつ、ジェイドナイトを冠したRV「ジェイドナイト」に搭乗している。
キャラ選択時の台詞や、タッチ時の台詞など、かなり堅い人物だが、プライベートでもやっぱりお堅い。
モチーフはグラディウス外伝のジェイドナイト。初期武装もジェイドナイト準拠である。
エリートという設定からか、現在選択できる全ての兵装を装備可能である。
オプションはグラディウスⅢで登場したスネークオプション。
このオプションはプレイヤーが最後に入力したレバーの
方向に動き続けるのが特徴で、埋め込みや障害物奥のハッチなどを容易に破壊できる。
かなり強力なキャラで、弱点らしい弱点は無い。
強いて言うなら、D-バーストが強化ラウンドレーザーで威力に乏しい
ということぐらいである。
ポイニー・クーン
エスメラルダと同じく、秘密組織G直属より戦局打開のため惑星グラディウスからやってきた天使。
RV「ファルシオン」を操り、圧倒的な攻撃力で敵を殲滅していく。
攻撃力だけ見れば、全キャラ1と思われる。
妹的アピールである「ぶりっ子」を常にしているらしいが、本当の彼女の性格は誰も知らない。
しかも、本来はオペレータ志望だったとか・・・。
何をどう間違えたらエースパイロットになるのか、わからないものである。
モチーフはグラディウス外伝のファルシオンβ。初期武装もファルシオンβ準拠である。
エスメラルダと違い、装備可能な兵装は一番少ない。
オプションはSFC版グラディウスⅢで登場したローリングオプション。
このオプションは、自機の周りを回転しながら攻撃を行うオプションで、最大4つまで装着可能。
4つ装着後は、エモンのようにオプションを選択すると回転の幅が広くなる。
再びオプション選択で回転の幅が狭くなる。
このゲームは、どうやら貧乳であればあるほど強くなるらしい。
D-バーストは最強の雑魚殲滅能力を持つ自動追尾のドラゴンを最大5匹呼び出す。
ただし、固い敵にはこのD-バーストは不向きである。
DLCキャラ二人に言える事だが、
この二人のオプションは通常のオプションより攻撃力が高めに設定されている。
そのため、通常では攻撃力に不安の残るウェーブ等の兵装が有効利用できる特徴がある。
ボスキャラクター(内はモチーフになったゲーム)
イライザ(極上パロディウス)&セイレーン(オリジナル)
サン・サルバドルに出現するボス。
イライザは最初と最後に出現するのみで、実際に戦うのはセイレーンである。
セイレーンはナイフ投げ、爆弾投下、雑魚召喚、体当たりとさまざまな攻撃を繰り出してくるが、
それぞれの予備モーションが大きく攻撃が簡単に予測できるため、ボスとしては弱い。
ゴージャスモードではステージ1に登場することもあり、協力プレイでは時間切れ撤退まで
雑魚からカプセルをもらうという半ばカプセル怪獣のような役回りに徹している。
メタ・リューム(オリジナル)&ビッグコア(グラディウスシリーズ)
カナディアンロッキーでビッグコアを操りオトメ達を待ち受けるバクテリアン軍の軍人。
ティタのように本体の周りにミニビックコアを最大4体展開し、
それぞれがレーザー&ミサイル攻撃をする。
周回が進むにつれてその弾幕が激しくなってくる上に、特徴的な台詞と共に高速回転して上下移動する
このときには無敵+レーザー乱射+ミサイル乱射+多way弾をばら撒く等凶悪な攻撃をしてくる。
この強さの前に、真のラスボスはこいつじゃないのかとも言われている。
ティティ14世(マーシャルチャンピオン)&太陽の船+スカラベユニット(オリジナル)
アレキサンドリアのボス、太陽の船という戦艦に乗って登場する。
プレイヤーはまず太陽の船と戦うことになる。太陽の船攻略ルートは難易度や周回によって異なる。
太陽の船を攻略した後、その心臓部である「スカラベユニット」と対峙する。
この「スカラベユニット」はすばやく上下に動き、
常に弾を全方位にばら撒くという非常に厄介な敵ではあるが、
全ボス中最低クラスの耐久力しかなく、瞬殺されることがほとんどである。
イレーネ(XEXEX)&クリスタルコアD-X02(グラディウスⅡ)
南極のボス、
イレーネ自体は南極でペンタがたまたま発見したクリスタルユニットに記憶された過去の映像であり、
イレーネ自体がクリスタルコアD-X02に乗っているわけではない。
クリスタルコアD-X02はクリスタルコアとテトランを足して2で割ったような形をしており、
ボディはレーザーを屈折させる効果を持つ。
ゴーファー姉妹&フギン+ムニン&オーディンコア(オリジナル)
ステージ2の東京で登場する、今回の黒幕。
フギンとムニンはそれぞれレーザーと光球で攻撃してくる。
それらを破壊すると、アイゴールを呼び出し、フギンとムニンをアイゴールに接続して戦う。
その攻撃方法はビッグコアMk-Ⅲの反射レーザーやビッグコアMk-Ⅳの巨大光球など多彩。
なお、接続されたフギンとムニンを倒すとアイゴールからハイドレインジアと通常弾を
延々と出して攻撃してくる。
そして、最終ステージではオーディンコアを操りオトメ達を襲う。
オーディンコアは基本的に攻撃力が高く、フォースフィールドは1発もしくは2発で破壊されてしまう。
ただし、どの周回でも攻撃パターンに目立った変化はなく、結構簡単に避けられるため、
ここまでたどりついたプレイヤーなら難なく倒せるだろう。
なお、ゴーファー姉妹の外見はでこ娘であり、各オトメたちからは完全に子ども扱いされている。
モアイよし子(パロディウス)
DLCイースター島のボス。名前からわかるとおりあのパロディウスのよし子である。
イースター島でよし夫を支える女王とされているが、撃破すると人間の姿になってしまう。
ただし、モアイの美的感覚からすると、人間の姿は「醜い」らしい。
攻撃方法はどれも凝っており、中でも目から発射されるレーザーは初見殺しの異名をとる。
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関連コミュニティ
関連項目
- オトメディウスX
- STG
- STGのタイトル一覧
- ゲームのタイトル一覧
- グラディウス
- パロディウス
- がんばれゴエモン
- ツインビー
- XEXEX
- コナミ
- 吉崎観音
- 武装神姫(同規格のフィギュアが販売されている)
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