オリジナル10とは、1992年のJリーグ発足時に加入した10のクラブを指す通称。
また、この項目ではJ2におけるオリジナル10についても記載する事とする。
1998年度に横浜フリューゲルスが横浜マリノスと合併し消滅したため、現存するチームは9チームとなっている。
オリジナル10のチーム一覧
鹿島アントラーズ
前身は住友金属工業球蹴団。茨城県鹿嶋市を中心に5つの自治体をホームタウンとしている。
ホームスタジアムは茨城県鹿嶋市にあるカシマサッカースタジアム。
Jリーグ1の強豪チームで、オリジナル10のチームで一度もJ2への降格を経験した事の無いチームの1つでもある。
ジェフユナイテッド市原
現、ジェフユナイテッド市原・千葉。ホームタウンは市原市及び千葉市。
残留力が有るとされていたチームだが、2008年にJ1から降格して以降はJ2に留まっている。
浦和レッドダイヤモンズ
前身は三菱自動車工業フットボールクラブ。ホームタウンは埼玉県さいたま市。(旧浦和市地域。)
ホームスタジアムは埼玉県さいたま市にある埼玉スタジアム2002及び駒場スタジアム。
JリーグNo.1の人気を誇るサッカーチームで、熱狂的ファンが多く、良くも悪くも注目の的になっている。
J2オリジナル10の大宮アルディージャとは、旧大宮市との遺恨も有る事などから、さいたまダービーとして殺伐とした雰囲気となる。
1999年の最終戦にてJ2降格を経験。(所謂世界で一番悲しいVゴール)
2000年にJ2で2位となり1年でJ1に復帰して以降はJ1の立場を守り続けている。
ヴェルディ川崎
現、東京ヴェルディ1969。ホームタウンは神奈川県川崎市→東京都稲城市など。
ホームスタジアムは等々力陸上競技場→味の素スタジアム。なお等々力陸上競技場は現在は川崎フロンターレの本拠地として利用されている。
初代ナビスコカップ王者、初代Jリーグ年間王者獲得など、輝かしい実績を持っている。
チームは2002年に本拠地を川崎から東京都西部に移転し、同時にチーム名も現在のものに変更している。
読売新聞社本社がスポンサーから撤退して以降は低迷気味で、2005年にチームとしてJ2降格。2008年に一度復帰するも1年で再びJ2に降格して以降は、J1復帰を果たせないままでいる。
横浜マリノス
現、横浜F・マリノス。
前身は日産自動車サッカー部。ホームタウンは神奈川県横浜市で、ホームスタジアムは同市にある日産スタジアム。三ッ沢公園球技場も使用している。
同じオリジナル10であり、同じ地域をホームタウンとした横浜フリューゲルスとの試合は横浜ダービーと呼ばれていた。
チームは1999年に横浜フリューゲルスを吸収合併し、チーム名もフリューゲルスの意味を含めた横浜F・マリノスへと改称。
Jリーグの加盟チームが増え、かつオリジナル10の他のチームがJ2降格経験を持つ中で、鹿島アントラーズと同様に一度もJ2降格経験のないチームの1つである。
横浜フリューゲルス(消滅)
前身は全日空横浜サッカークラブ。ホームタウンは神奈川県横浜市。ホームスタジアムは日産スタジアムと三ッ沢公園球技場。
1995年までは特別活動地域として熊本県、長崎県、鹿児島県でも活動していたが、アビスパ福岡の参入に伴い横浜に一本化している。
スポンサーであった佐藤工業が経営難により撤退、残る全日空も赤字によりチームの維持が困難となり、多くのサポーターの反対もある中、1999年に横浜マリノスと合併、消滅した。
(合併の経緯に関しては横浜フリューゲルスの記事を参照)
なお、合併発表後はチームは一度も負けなかった事は伝説として語られている。
清水エスパルス
オリジナル10のチームの中では前身が唯一実業団でないチームであり、かつJSL(Jリーグの前進であるサッカーリーグ)に加盟していなかった唯一のチームでもある。
チームは2015年にJ2降格を味わうが、2016年にJ2で2位となり、1年でJ1に復帰。
その後は2022年まではJ1の地位を守ったものの、2022年に7年ぶりにJ2に降格している。
名古屋グランパスエイト
トヨタは元々Jリーグの参加には否定的で、一旦は不参加を表明していた。
しかし、Jリーグ側の名古屋にチームが無いと盛り上がらないといった懸念や、地元の説得なども有り、最終的には不参加を撤回している。
ホームタウンは愛知県名古屋市と豊田市を中心とする愛知県全域。
ホームスタジアムは豊田スタジアムと名古屋市瑞穂公園陸上競技場。
長らくJ1の地位を守り続けてきていたが、2016年にJ2降格。
しかし2017年にJ2にて3位となり、プレーオフを勝ち抜いてJ1に復帰以降はJ1の地位を守っている。
ガンバ大阪
ホームタウンは大阪府吹田市を中心とした7つの自治体。ホームスタジアムは市立吹田サッカースタジアム。なお、同じく大阪府を拠点としているセレッソ大阪は大阪市と堺市を拠点としている。2015年までは万博記念競技場を使用していた。
セレッソ大阪との試合は大阪ダービーと呼ばれ、荒れた試合展開になる事が多い。対戦成績としてはガンバ大阪が圧倒している。
Jリーグ屈指の攻撃力を持つチームだが、その反面守備面が弱い傾向にあり、特に2012年にはJリーグ最多総得点を挙げながらも総失点がリーグ17位となり、J2降格の要因となってしまった。
サンフレッチェ広島F.C
前身は東洋工業サッカー部。
ホームタウンは広島県広島市。ホームスタジアムはエディオンスタジアム広島。
2000年代前半は低迷気味で、2度のJ2降格を味わっているが、ここ数年は持ち直しており、2008年に勝ち点100でJ2優勝を果たして以降はJ1の座を守っている。
J2オリジナル10
1999年のJリーグが2部制になる際にJ2リーグに参加した10チームの通称。現在も全チームがJリーグに在籍しており、2012年度に昇格した鳥栖を最後に全チームがJ1を経験している。
J2オリジナル10のチーム一覧
北海道コンサドーレ札幌
本拠地は札幌市を中心とした北海道全体。ホームスタジアムは札幌ドーム。
チーム名は道産子(どさんこ、北海道民の意味)の逆読みをラテン語っぽい響きにしたもの。
1998年度に1部制時代のJリーグに加盟し、2部化に伴うJ1参入決定戦(要するに入れ替え戦)で敗れてJ2参加が決定。いうなれば史上初のJ2降格チームである。ちなみにこのJ1参入決定戦は1997年度と1998年度の合計成績で参加が決まるものであり、1998年度の成績だけなら札幌は参加するまでもなくJ1残留できていた
その後時折J1昇格を果たすものの1~2年で降格(特に2012年は34試合で4勝しかできなかった)していたが、2017年度に4度目の昇格をしてからはJ1に定着し、2019年にはJリーグカップで準優勝に輝くなどの躍進を果たしている。
ベガルタ仙台
本拠地は宮城県仙台市。ホームスタジアムはユアテックスタジアム仙台。
チーム名は仙台七夕まつりにちなみ、こと座のベガ(織姫)とわし座のアルタイル(彦星)。ちなみにJFL時代はブランメル仙台という名称(由来は戦国武将の伊達政宗)だったが、商標の都合で改称した。
同時に加盟した山形とともに東北初のJリーグチームとなり、2002年度には東北初のJ1チームとなった。その後降格するものの2010年度に再度昇格を果たし、東日本大震災の影響を受けた2011年度には4位、翌2012年度には2位と躍進。その後も10年以上にわたってJ1の座を死守している。
山形との対戦は「みちのくダービー」と呼ばれて盛り上がる。芋煮の味付けとか。
ユニフォームの胸スポンサーは2004年度から家電メーカーのアイリスオーヤマが務めているが、その前は健康食品メーカーが務めており、同社商品である「カニトップ」がプリントされていた。
モンテディオ山形
本拠地は山形市、天童市、鶴岡市を中心とした山形県全体。ホームスタジアムはNDソフトスタジアム山形。
チーム名はイタリア語を基にした造語(大意は「山の神」。箱根駅伝は関係ない)。
長年にわたってJ2中位~下位で低迷していたものの、2009年度に悲願のJ1昇格。その後3年に渡ってJ1の座を守った。
また2014年度にはJ1昇格プレーオフにて後半ロスタイムにコーナーキックからゴールキーパーがヘディングで決勝ゴールを叩き込むという漫画のような展開を見せ、その勢いのままJ1昇格と天皇杯準優勝を果たした。
(ちなみにゴールを決めたゴールキーパーは苗字が「山岸」なのもあり「山の神」と称えられ、箱根駅伝の2代目山の神こと柏原竜二氏も反応していた)
大宮アルディージャ
本拠地は埼玉県さいたま市(旧大宮市)。ホームスタジアムはNACK5スタジアム大宮。
名前のアルディージャとはリスのことで、マスコットキャラクターもリスのアルディとミーヤ。2匹はカップル…なのだがミーヤが他のキャラクターともやたらベタベタするので面白いことになってたり。
2005年度に昇格してから1度も1ケタ順位をとらないまま残留し続ける驚異的な残留力を見せつけたものの2014年度に降格。その時は1年で再昇格し2016年度にはJ1で5位に入ったものの、そこからは低迷している。
FC東京
本拠地は東京都全体。ホームスタジアムは2001年度から味の素スタジアムであり、前述の東京ヴェルディと共用している。その前の2年間は国立競技場や国立西が丘サッカー場などを使用していた。
東京都初のJリーグチーム(前述のとおり、当時ヴェルディは川崎に本拠地を置いていた)として発足し、1年でJ1に昇格。その後は1度降格したもののJリーグカップを3度、天皇杯を1度獲得し、優勝争いを何度も演じる強豪チームへと成長した。また2016年度から2019年度にかけてはJ3リーグへU-23中心のチームを参加させていた(ガンバ大阪とセレッソ大阪も同様)。
後述する川崎フロンターレとはJFL時代からのライバル(1997年度には2位となり、勝ち点1差の3位に終わった川崎のJ昇格を阻止した)であり、両者の対戦は多摩地区から川崎市にかけて流れる多摩川の名をとって「多摩川クラシコ」として盛り上げられている。
やたらと健啖なサポーターが多い(通称:蝗)ことでも有名。
川崎フロンターレ
本拠地は神奈川県川崎市。市内小学校への算数ドリルの提供といった地域密着の姿勢が有名。ホームスタジアムは等々力陸上競技場。
1998年度のJFLで2位となりJ1参入決定戦へ臨むも、アビスパ福岡に敗れてJ2へ参入。しばらくは苦戦したものの圧倒的な攻撃力を武器にJ1に定着し、2017年には悲願のJ1制覇を達成した。(ちなみにJ1制覇は10クラブ目、かつJ2発足後に参加したチームでは初である)
ユニークかつフットワークの軽いプロモーションでもよく知られており、とりあえず新人選手はDoleのバナナを被る。
ヴァンフォーレ甲府
本拠地は甲府市と韮崎市を中心とした山梨県全体。ホームスタジアムは尾瀬スポーツ公園陸上競技場だが、新スタジアム構想が進んでいる。
チーム名は武田信玄の旗印「風林火山」に基づき、フランス語の「風」と「林」を合わせたもの。
当初は親会社がないことによって資金難に陥り存続の危機に立たされたものの、多くの小口スポンサーを集めることで立て直しに成功。それに伴って1999年度から3年連続で最下位に沈んでいた成績も回復し、入れ替え戦で柏レイソル相手にダブルハットトリックを決めて2006年度にJ1昇格を達成した。その後2013年度からは5年に渡ってJ1の座を守るなど、地方の中小クラブとして優秀な成績を収めている。
ユニフォームの胸スポンサーは2001年度から食品メーカーのはくばくが務めており、2002年に同社工場で火事があった際には甲府サポーターがはくばくの製品を購入して支えるという心温まるエピソードがある。
アルビレックス新潟
本拠地は新潟県のほぼ全域。ホームスタジアムはデンカビッグスワンスタジアム。
当初のチーム名ははくちょう座のアルビレオデネブではないからアルビレオ新潟となったが、ベガルタ同様商標の問題により今のチーム名に改称した。
非常に高い観客動員力を誇り、2003年度にはJ2ながらJリーグ1の観客動員を記録した。
チームも2004年度にJ1昇格を果たし、それから14年連続でJ1に残り続けた。特に2012年には、最終節に勝ったとしても上位のヴィッセル神戸・ガンバ大阪がともに負けなければ降格という絶体絶命の状態から残留を果たした。
大分トリニータ
1994年度に発足した大分FCを前身に持つ。当時の愛称は県民・企業・行政の三位一体を表す大分トリニティだったが、これまた商標の問題によりトリニータに改名。
本拠地は大分市、別府市、佐伯市を中心とする大分県全体。ホームスタジアムは昭和電工ドーム大分。
1999年度、2000年度と2年連続で3位になるなどあと1歩J1に届かなかったが、2003年度に悲願の昇格を達成。2008年には堅い守備でリーグ4位&本州以外では初のタイトルとなるJリーグカップを獲得する。
しかし翌年は不振に陥りJ2降格、合わせて経営危機にも見舞われた。その後2013年度には6位からプレーオフを勝ち抜いてJ1復帰するも1年で降格、2016年度にはJ2オリジナル10として初のJ3降格、1年でJ2復帰してからの2019年度には再びJ1復帰と目まぐるしい状態になっている。
サガン鳥栖
1997年度に発足したチームであるが、実質的前身は1987年度に浜松で発足したPJMフューチャーズである。
同チームはJリーグへの参加を目指し1994年度に鳥栖へ移転したものの、バブル崩壊の影響で1996年度に消滅しサガン鳥栖が受け皿となった。
本拠地は佐賀県鳥栖市。ホームスタジアムは駅前不動産スタジアム。
当初より資金難に苦しみ、2000年代前半の経営面のゴタゴタもあって解散の危機に立たされたものの、経営面が新会社に移行して安定すると成績も上昇。2012年には悲願のJ1昇格を果たし、同年は5位と大健闘を見せた。その後もサイゲマネーなどもあってJ1の座を守り続け、いまだにJ1から降格したことのないクラブの1つとなっている。(他は前述の鹿島と横浜FM)
2018年には世界的FWであるフェルナンド・トーレスを加入させたことでも有名。俺たちの課金で有名選手が来た
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