治安維持法単語

28件
チアンイジホウ
1.4千文字の記事
  • 0
  • 0pt
掲示板へ

治安維持法とは、1925年から1945年まで存在した法律である。

また、そこから、「テロ等準備罪」を「現代の治安維持法」などと言うように、[1]「悪法」とされた法律喩的に治安維持法と呼ぶことがある。

概要

共産主義国体を否定する団体を取り締まるために制定された法律のこと。後には新興宗教も取り締まり対となるなど、適用対が拡大していった。

1917年に、日本の隣であるロシア帝国が崩壊し、新たに共産主義国家であるソビエト連邦が成立した。このように、日本の隣が共産化したことや、日本国内でも労働運動など左的な動きが顕在化してきたことなど、日本共産主義の脅威にされることとなった。そこで、共産主義者や活動家を取り締まるために制定された法律のこと。普通選挙法と同時に制定されたため、「」の関係性としてよく取り上げられる。

1930年代以降になると共産主義者の活動は下火になり、取り締まりの対を失ったかに思えたが、次は新興宗教なども取り締まりの対とされた。このため、創価学会セブンズデー・アドベンチスト、大本などのカルトとされた宗教信者教祖逮捕されている。創価学会教祖牧口常三郎もこれで逮捕されている。

太平洋戦争に入ると、挙一致体制に反する戦争反対論者まで容赦なく逮捕するようになり、「」「銭湯での雑談すら筒抜け」という監視網で言論弾圧を引き起こすこととなった。

最高刑は死刑であるが、意外なことに純な治安維持法違反で死刑になった人はいない。創価学会教祖牧口常三郎三木清などは、死刑になったわけではなく中死であるし、ゾルゲなども別の法律違反で死刑になっただけである。

1945年太平洋戦争敗北に伴うGHQの占領政策の下で止された。

評価/そこまで悪法だったのか

死刑にこそなった人はいないものの、牧口常三郎三木清、小林多喜二などの有名人を含む多数の人物がこの法律逮捕され獄死したこともあって、おおむね批判的なで見られることが多い。現代日本では悪法の代名詞的な存在になってしまっている法律である。

一方で、「日本の共産化を防いだ」ということで評価するもある。当時の日本は、左的な運動ロシア革命など、本当に共産主義革命日本でも起きてしまうのではないか、という危機感があった。共産主義国家において様々な虐殺人権が行われてきたことを考えれば、日本においてももし共産主義革命が起きていたら、どんなに恐ろしいことが起きていたかは想像に難くない。

「治安維持法は今日的な視点で考えれば法律特定の思想を取り締まるなど、民衆弾圧のために制定された『下の悪法』とされているがそれは大きな誤解であり、当時の状況を鑑みなければその本質は見えてこない(中略)共産主義思想を防御するという治安維持法本来の的、共産主義革命は残虐行為を伴うものだという二点を考えれば一概に悪法と決めつけるのは間違いだ」

渡部昇一 -

と、中西政や福田和也、渡部昇一藤岡信勝などは一定の評価を下している。

アメリカ合衆国には共産主義者取締法が現在も有効な法律として残っている。(もっとも、アメリカ共産党は存在しているが)

関連動画

関連リンク

関連項目

脚注

  1. *テロ等準備罪が「現代の治安維持法」と言われることへの大きな違和感exit - 現代ビジネス
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

【スポンサーリンク】

  • 0
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

結月ゆかり (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: 閣下
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

治安維持法

1 ななしのよっしん
2024/03/13(水) 09:42:14 ID: pDCAJ1ASpG
戦前において共産化を防ぐために必要だったって意見は賛同はせんけどまあ理解はするよ。天皇権である以上共産化は体制転覆と同義だし
でも現代で活動家取り締まるために治安維持法復活させろはさすがにあたおかでしょって思って記事作成者みたらお察しだった。2つの項差別の肯定にも繋がりかねないし消すべきだと思うんですがいかがでしょうか
いくらニコ百とはいっても、そんなごく一部でしか唱えられないような権威義的な意見を掲示板ならまだしも記事に載せる必要はないと思います
👍
高評価
2
👎
低評価
2
2 ななしのよっしん
2024/03/13(水) 10:06:44 ID: pDCAJ1ASpG
>共産主義国家において様々な虐殺人権が行われてきたことを考えれば、日本においてももし共産主義革命が起きていたら、どんなに恐ろしいことが起きていたかは想像に難くない。

→別にそれは共産主義に限った話じゃないし、史実でも普通に結果的に数万人の人間が死んでるんですが。

>「活動家を取り締まるために現代にこそ必要なのではないか」という意見もある。

自由義の下で治安維持法的な意味合いでの統制策を用いようというのは普通にクレイジーな部類なんで意見は意見でも、対等のように扱うのはいかがかと。

>デモテロ暴力革命や武装闘争を行う活動家が今もいること、日本においても様々なエコテロリスト活動家跋扈していることを考えれば、活動家の取り締まりのために現代にこそ必要な法律ではないか、ということである。

→攻撃的な活動抑止については既に破壊活動防止法があるので治安維持法を敢えて布く理由がどこにあるのか教えていただきたい。

(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
👍
高評価
3
👎
低評価
4
3 ななしのよっしん
2024/03/13(水) 10:10:16 ID: ACGhk8drrK
うわ
香港擁護が湧いてるよ
👍
高評価
0
👎
低評価
4
4 ななしのよっしん
2024/03/13(水) 10:12:50 ID: iCBGd+nciS
左に極まったやつしかいない伝タフ
👍
高評価
0
👎
低評価
0
5 ななしのよっしん
2024/03/13(水) 10:13:16 ID: QQGqSLWuEQ
でもない連中に一定の評価されてるな
👍
高評価
1
👎
低評価
0