ニコニコ大百科

語り手が『僕』であるからエーミールは優等生（悪徳）で冷淡な振る舞いをしているように描かれているけれど、良心の呵責から告悔しにきた『僕』を認めて単純に赦してるんだよね。

ただ、主人公が考えていたような赦され方ではなかったことから未だに正義の側に立つ断罪者だと揶揄され続けているだけで。

許してるようには思わなかったな
むしろハッキリとした拒絶にも感じる
まあここまで意見が分かれるんだから教材としては最適な話だったんだろうな

許す許さない以前にもう話もしたくないし視界にも入れたくなかったんだと思うが
それを冷静だの非人間的だと思うのは、直前に蝶の修繕を試みた形跡の描写がされてる点を考えれば、まぁナシだなぁ
個人の解釈の次元じゃなく、文学的にその読み取りはありえない

いろいろな解釈ができるいいお話よ
たぶん多くのキッズはエーミールがムカつくとか、僕のこと許してやれよとか、逆に僕はクズ野郎でエーミールが正論とかいろんな感想文書くだろう
これこそ多様性じゃ

許す許さないじゃなく「もうお前には心底失望したわ」だからなぁ
ある意味１番キツいやつ
まぁそれだけのことは主人公はやってるんだけども

こればっかりは想像するしかないが、同じコレクターとしての失望もあるんだと思う
「人の所有物を盗むその性根に失望したが、それ以上に貴重なコレクションを平気で乱雑に扱うコレクターとしての姿勢に失望した」って感じか
最後に家に帰った後、自分のコレクション潰してるわけだし

思うところはあるが、特定のアニメ・ゲーム好きの同志が転売屋だったくらいのショックじゃないか？

>>846
たまにその二つを一緒にして僕の蝶に対する扱いの根拠としている意見を見かけるが自分のコレクションを潰した件に関してはあれ自罰・自戒行為の類いだろうし同列の問題として語るのはまた違うような

エーミール、相手が学会員であることに気付いて
「創価、創価、つまり君はそんなやつなんだな」
って言ってる説

本国だとマイナー(駐日ドイツ大使すら講演で聞かれても「ヘッセは知ってるけどその作品は知らない」と言うほど)という話を聞いて驚いた
ファーブルといいやっぱり虫がダメなのか

急上昇ワードに上がってるのは「ドイツ箱マグネットコレクション2」のせいだろうが、5日前の発表がなんで今影響してるのかはわからん
https://www.famitsu.com/news/202205/15261245.html

削除しました

自分の悪行と相手が抱く至極当然の感情を捨て置き
自主的ではなくマンマから諭される過程で「自分は赦されるべき」という都合の良い幻想を描き
「謝罪」をしてやったのに「冷淡に軽蔑された」となお被害者ぶる・・・
このまま大人になったら完全に犯罪者予備軍だが幸いなことに彼はまだあどけない少年だよ
誰もが思春期にこの手の苦い失敗を味わうがそれを糧に並みの人間的な神経を発達させていく
云わば心の成長痛だ
所詮ガキンチョなどまだチンパンに毛が生えた程度の動物で精神が未発達という面では人間ではないんだ
だが世の中どうだ
見渡すばかりチンパンで溢れとるじゃぁないか・・・
所詮この世は動物園さ

少年の日の思い出という邦題が一層味わい深く感じてきたよ

>>851
？？？？
壊れた蝶を修繕(しようと)したのはエーミールであって主人公じゃないぞ

削除しました

>>842
そう、やったことに対する謝罪は受け入れて赦しているけれど、何も気にしていないよこれまでどおりやっていこうじゃないかという望むような許し方ではない、ってこと
それに憤慨した挙げ句、自罰的に自分のコレクションを潰して「エーミール以外の誰か（神か自分自身）」から許しを得ようとすらしているところが主人公の自己満足的な浅ましさ。

要するにこの物語に登場する「コレクション」は、自らの手で潰したら元には戻らない「友情関係」の比喩ってこと。

>>847
『自罰・自戒行為』っていうのはまさにその通りなんだけど、コレクションを捨てるなり、完全にコレクションから離れるなり様々な方法があるわけで、その中からあえて『蝶を潰す』っていう行為を選択したからには、作者はその行為に何らかの意味を見出している。それは『僕の蝶に対する扱い』である……とも考えられるんだよね
まあ実際作者に聞かんと真意は分からんから、完全に想像になるんだが

勿論>>856みたいな考えかもしれない

最後の「くれぐれも現実において人の物を盗んだり、壊したりしないこと。何よりも他人に嫉妬し憎悪しないこと。」にちょっと違和感。
盗んだり壊したりしないってのはまあ分かるが、嫉妬とか憎悪なんて日常生活を送っていれば自然に発生しうる感情の一つだし「そんなこと考えちゃいけない」って理性では理解しててもそう感じてしまうことは止められないものじゃない？
「そういった感情を抱いてしまっても自分自身に飲まれずに理性的に動くこと」とかなら分かるんだけど。

個人的には大人の立場からふと「殴らず淡々と失望したエーミール」も「逆ギレせず絶望した僕」も大人だなと思った。
この両者が大人に見えるくらい頭と振る舞いが子供な"大人"って数えきれないほどいくらでも居るからなぁ･････。
いや、むしろ顔を真っ赤にして「許せない！！弁償しろ！とにかく弁償しろ！土下座しろ！二度と顔見せるな！絶交だぁ！」と全ギレする大人と
「こっちが出向いて謝ってるのにその言い方は無いだろ！！だいたいあの時君のほうが～」と逆ギレする大人のほうが一般的かもしれない。

たしかに社会にはそういう幼稚な大人もいるけど一般的とは言わないと思う

>>858
「自分の物だったら、命を奪った生物の遺体であれ損壊しても良いのか？」という問題にも繋がるだろう。
仮想現実としてのニコニコ動画に対比してユーザーの現実での在り方に言及しているにせよ、大きなお世話にも思われる。
真摯に受け止めれば、「正邪何れの感情や論理であれ、自他の関係性なりに客観的に対処して適切に行動する事」が重要であり、エーミールは教師・主人公は反面教師という事になるだろう。
動画投稿時であれ閲覧時であれ、今後は大百科スレ投稿時の様に利用規約の確認提案や付帯注意事項の遵守指示が為されるだろうか？
そうであれエーミールは意に介さないがそもそもニコニコ系コンテンツは馴染まないかも知れないし、主人公は馴染むが故に提案や要請が尚更に興覚めな代物として感じるかも知れない…

エーミールの視点からすれば彼は忍耐と努力と、何かしら苦難の末に正当な成果として高い技術とヤママユを獲得したまでの話で、彼の人生の物語においては卑小な「僕」は障害としてもあまり取り合う価値は無いんだよな。正面から感情のぶつかり合いをして「僕」の精神ケアをしてやる筋合いは尚更無い

一方で大抵の人間はエーミールと違って、忍耐や努力で正当な（と当人が思う）成果なんて得られないし、努力の方向が間違ってても客観視もできないまま、他人を羨望したり、足掻いたりしながら生きてるわけで、そこが（この掲示板の通り）主人公への少なくない共感に繋がるんだろう。作中みたいに行動には移さないけど

結局は成長の過程でそういうコンプレックスの痛みや恥との付き合い方を覚えて、身の丈なりのそこそこ真っ当な大人になるしか無いんだよね。そしてその傷は大抵きれいに治ったりなんかしない

>>813
凄えひねくれた考え方だなあ
まさにそのような事を書いたが、俺はそれを「僕への擁護」としても「エーミールへの否定的な評価」としても書いていない
客観的に見てどう見ても僕が悪いにもかかわらず、何故僕への共感は一定数あってもエーミールに似たような共感は抱かれずむしろ嫌われたりするのか、どういう展開なら共感や同情が得られたかと想像して書いたに過ぎない
で、何故そう思ったかと言えば同じ所に降りて欲しい願望云々は全くの的外れで、単純に何考えてるか分かんない奴は不気味に見えるし嫌われがちというだけの話

なんというか君、読者や批評と登場人物を混同し過ぎてない？感情移入し過ぎというか
君は「エーミール」じゃないし、他の読者、批評者は「僕」じゃないよ？

>>827
下にスクロールすると大抵おすすめ静画に教科書オールスターズ（タグ名）シリーズが表示されるためだと思う

それを見つけて突っ込む軽ネタ発言が挟まれるのと
２～４人（人数は想像）がガチ語りを続けるのが完全に並行線で続いている
んで、ガチ語りで突っ込み発言がちょうど流された頃に、別の人が静画に気付いてまた突っ込む
その繰り返し
ニコ百掲示板の流れとしては、結構他でも見るような気がする…

>>817>>819
正直「自分は絶対に間違った事をしない正しい人間だ」と思っているようなタイプの方が近づきたくないな、個人的には
無自覚な攻撃を受けるリスクが高いから

小学生のときにこれ読んだ感想は「僕」が悪いとか
エーミールが嫌みなやつとかじゃなくて
「あまり人に自慢したり見せびらかしたりするのやめとこう」だったな

単純に持てる者と持たざる者との絶対的な違いに子供ながらに絶望してた気がするｗ

エーミールの対応には最高に興奮したな
対人トラブルに直面したらこういう台詞が言える人になりたいと思った

主人公がエーミールに対して模範少年という点を「悪徳」と評価したのはどういう意味があるのかな？
人間らしさがないという意味なのか嫉妬して捻くれた評価をしたのかどっちかね？原書だとどう表現しているの？

まずエーミールに「人間味がない」といった類いの評価が間違ってると思う
読むと随所でエーミールの蝶に対する情熱の部分が垣間見えるからね
僕が母親から謝罪の説得をされてエーミールの部屋に戻ってきた時に、エーミールは「壊れてしまった標本をなんとか必死に修正しようと悪戦苦闘した跡」という行動の描写を僕自身が気づいてる(そしてより一層気まずくなってしまった)
僕が自分の趣味を“情熱”と表現したように、エーミール自身も人前で見せないだけで自分の趣味に対する深い情熱や行動力を持った人間で、むしろ感情的な描写はきちんとある

僕は標本に情熱持ってる一方で、高い技術等持ってるエーミールに一方的に距離を置いてしまう“後ろ向き”な姿勢の心理的な感情が働いてそんな評価にしてるんじゃかいかな