このタグは、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルス(以下、楽天)の初年度の動画のみに付けられる。
「26-0」「田尾」「ルイス・ロペス」等のタグと相性が良い。
概要
2005年末、全国津々浦々の楽天ファンは口々にこう呟いたという。
「嫌な……シーズンだったね……」
その年、具体的な内容を口に出すのも恐ろしい、あまりに惨たらしい光景が日本全国で繰り広げられた。
楽天ファンは失意のあまり記念すべき楽天初年度の映像を手元に残しておくことを躊躇ったと思われる。
結果、ネット上では(当時既にYOUTUBEが存在していたにもかかわらず)初年度の映像は極端に少ない。
また初年度の事を語ろうとする者も少なく、ましてや近年の田中フィーバーにより激増したファンは、
「負けたことなど興味も無い」「黒歴史は葬り去れ」とばかりに過去の凄惨な歴史に触れようとはしない。
しかし思い出して欲しい。
楽天と楽天ファンが、パリーグのファンに(一部を除き)すんなり受け入れられたこと。
楽天ファンが心の底から「勝ちたい」「強くなりたい」と思い、誰よりも勝つ喜びを知っていること。
そして今現在、楽天ファンが「優勝」という単語を口にしても恥ずかしくなくなったこと。
全てはゼロどころかマイナスのどん底からスタートした初年度の悲惨なシーズンがあってこそ、である。
蔑みと同情の入り交じる視線の中で、シーズン100敗もあり得る中で、
懸命に選手達が戦った初年度の歴史を決して忘れてはいけない。
これは、東北楽天ゴールデンイーグルスの歴史を刻む上で忘れてはならない、
輝かしいチーム創設初年度の記憶である。
シーズン成績
シーズン開幕戦では、岩隈久志の好投もあって、ロッテに3-1で下した。しかし、翌日の試合でロッテのフルボッコされ、気がつけば26-0と壮絶な敗戦をしてしまった。(打線では1安打しかできなかった)
この年から始まったセ・パ交流戦で最下位、8月に至っては3勝しかできず、最終的には38勝97敗1分と圧倒的なリーグ最下位となった。
打線
スタメン(2005年7月29日) ※(成績はシーズンの成績)
順(守) | 選手名 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
---|---|---|---|---|
1(右) | 礒部公一 | .264 | 16 | 51 |
2(遊) | 沖原佳典 | .313※ | 1 | 23 |
3(一) | 吉岡雄二 | .282 | 10 | 52 |
4(指) | 山﨑武司 | .266 | 25 | 65 |
5(三) | ロペス | .223 | 12 | 49 |
6(二) | 高須洋介 | .278 | 1 | 27 |
7(中) | 佐竹学 | .310 | 1 | 14 |
8(捕) | 藤井彰人 | .232 | 0 | 21 |
9(左) | 関川浩一 | .287 | 0 | 12 |
※沖原は高打率を残したが、終盤のケガがあり規定打席数には到達していない。
ご覧の通り、チームの長打率が圧倒的に劣っていて、またスタメンも固定できずにいたことがシーズン97敗の大きな原因といえる。
投手陣
選手名 | 投球回 | 勝 | 負 | セーブ | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|
岩隈久志 | 182.1 | 9 | 15 | 0 | 4.99 |
有銘兼久 | 125 | 3 | 10 | 0 | 5.18 |
一場靖弘 | 102 | 2 | 9 | 1 | 5.56 |
金田政彦 | 88.1 | 3 | 6 | 0 | 6.01 |
福盛和男 | 63 | 4 | 3 | 11 | 3.57 |
山村宏樹 | 60.2 | 2 | 7 | 0 | 5.64 |
朝井秀樹 | 60 | 2 | 5 | 0 | 6.00 |
吉田豊彦 | 47.2 | 2 | 2 | 1 | 3.40 |
小山伸一郎 | 42 | 1 | 2 | 0 | 4.50 |
…ご覧の有様である。
はっきり言えば投手陣は打線以上に深刻であり、出せばとりあえず失点するという状態。頼みの綱であった岩隈久志は無理をして投げ続けたため最終的に故障してしまい、2006年はほとんど投げられなくなってしまっている。
他の投手もリリーフの福盛和男、吉田豊彦が奮闘したものの、あとは以上様な成績の投手ばかりで、この年のチーム防御率は5.67と断トツの最下位(2番目に悪い西武でも4.27)を記録している。
関係者
首脳陣
一軍 | 二軍 |
---|---|
所属選手
投手 | 捕手 | 内野手 | 外野手 |
---|---|---|---|
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 6
- 0pt