カノヤザクラ(Kanoya Zakura)とは、2004年生まれの日本の競走馬である。栗毛の牝馬。
さよならを言わずに去ったライバルの後を追うように、新潟千直に満開の花を咲かせ、二度咲かせ、そして三度目で儚く散った真夏の桜。
主な勝ち鞍
2008年:セントウルステークス(GⅡ)、アイビスサマーダッシュ(JpnⅢ)
2009年:アイビスサマーダッシュ(GⅢ)
概要
父サクラバクシンオー、母*ウッドマンズシック、母父Woodmanという血統。
父は今なおロードカナロアと「日本競馬史上最強スプリンター」の座を争うスプリント界のレジェンド。種牡馬としても父内国産馬としてはJRA最多勝を誇る大種牡馬である。
母はアメリカ産の輸入繁殖牝馬(自身は未出走)。
母父ウッドマンは自身は2歳GⅢ2勝に留まったが、種牡馬としては早熟でスピードに優れた産駒を多数送り出し成功を収めた。日本ではでかすぎるヒシアケボノが代表産駒。母父としてはカノヤザクラと同期の快足牝馬アストンマーチャンがいる。
総じてゴリゴリの短距離血統と言えるだろう。
2004年3月31日、門別町の浜本牧場で誕生。青いメンコがトレードマーク。スタートが苦手で、スプリンターだがレースは後方から追い込むことが多かった。
馬体重は2歳でのデビュー時点で524kg、その後はほぼ510kg前後で、牝馬としてはかなり大柄でボリューミーな馬格であった。橋口師は「牝馬とは思えない。本当にほれぼれする」と評していたとか。
「サトノ」とか「コパノ」のような「○○ノ」という冠名がよくあるせいか「カヤノザクラ」と間違えて覚えている人が現役時代から現在に至るまで少なくないが、彼女は「カノヤザクラ」である。
オーナーは「カノヤ」冠名を用いた神田薫。鹿児島の人で、冠名は鹿児島県鹿屋市に由来し、九州産馬もよく所有していた。カノヤザクラは、神田オーナーの所有馬で唯一の中央重賞馬である。
所属厩舎はツルマルボーイやユートピア、そしてハーツクライで知られる栗東の名門・橋口弘次郎厩舎。同厩の同期にスリープレスナイトがおり、一緒に活躍していた頃には『馬なり1ハロン劇場』で「カノちゃんとスーちゃん」シリーズが展開されていた。
新潟に咲ける真夏の桜
その桜はまだ蕾
デビューは2006年10月1日、中京・芝1200mの新馬戦(鞍上は上村洋行)。ここで5馬身差の圧勝デビューを飾ると、中2週で京都芝1400mの500万下・かえで賞に向かい、安藤勝己が騎乗したここもクビ差押し切って2連勝を飾る。
続いて中1週で11月のファンタジーS(GⅢ)に挑戦したが(鞍上は小牧太)、最後方から大外ぶん回しで追い込んだものの、アストンマーチャンの2歳レコード圧勝から1秒以上離されて6着。
これは敵わんと阪神JFは諦め、当時は12月中旬の1200m戦だったフェアリーS(GⅢ)に向かったが、先行策から絶好の手応えで4コーナーを回り直線抜け出しを図るも、レース前にイレ込んでしまったのもあってゴール板前で力尽き5着。鞍上はここからしばらく上村洋行が主戦となる。
明けて3歳はファルコンS(JpnⅢ)から始動。中団前目で進め、直線でも力強く伸びて、前を行った3勝馬アドマイヤホクトには2馬身突き放されたものの2着に突っ込む。
この好走で賞金も得たので桜花賞(JpnⅠ)に参戦したが、何しろこの桜花賞はウオッカ・ダイワスカーレット・アストンマーチャンという名牝3頭がそろい踏みした3強対決。4番人気が単勝34.7倍、18頭中8頭が単勝万馬券というレースである。カノヤザクラも単勝万馬券の12番人気。そしてダイワスカーレットとウオッカの死闘の後ろで、特に見せ場もなく9着。
これで陣営はマイルをすっぱり諦め、以降カノヤザクラは短距離戦に専念することになった。
というわけで5月の葵S(OP)へ。3番手で先行し、直線で内ラチ沿いを突いて抜け出すと、後続の追撃を凌ぎきって1着でゴール。1番人気に応えて3勝目を挙げた。
夏、儚き3頭の交錯
さて、JRAはGⅠのない夏競馬を盛り上げるため、2006年からサマーシリーズという企画を始めていた。夏競馬の重賞やオープン特別を対象とし、指定レースの着順でポイントをつけ、1位の馬(指定レースのどれかで勝利しているのが条件)を表彰するというものである。
2007年当時はサマースプリントシリーズとサマー2000シリーズの2つ(あと騎手が対象のサマージョッキーシリーズ)。当時のサマースプリントシリーズの対象レースは、
の5つであった。休み明けのカノヤザクラは、この第3戦、北九州記念へ出走する。ここでカノヤザクラは1頭の馬と再会し、1頭のライバルと出会う。
再会したのは同じく桜花賞を7着に敗れ、休養明け復帰戦だった同期のアストンマーチャン。そして出会ったのは、それまでダートを走っていたのが芝初挑戦の前走アイビスサマーダッシュでいきなり重賞初制覇を挙げた2歳上の牝馬サンアディユである。
と言っても、このレース自体は別にこの3頭が死闘を繰り広げたというわけではなく、ハイペース前潰れの展開で、先行したアストンマーチャンとサンアディユは6着と7着、カノヤザクラは出遅れ後方からこの2頭をかわしての5着であった。2歳時には力の差を見せつけられるばかりだったアストンマーチャンに着順の上ではリベンジを果たしたとはいえ、特筆するほどの結果ではない。
この3頭がこのとき一緒に走り、ひとつながりの――後の運命と逆の着順でゴールしたことに何かしらの意味を見出そうとするのは、見る者の感傷に過ぎないのだろう。それでも何か、後から振り返ると、それが儚い運命の交錯だったように思えてしまうのである。
……話を戻そう。続いてカノヤザクラはサマースプリントシリーズ最終戦、セントウルSに駒を進めた。アストンマーチャンはスプリンターズSへ直行したため不在だったが、1番人気はキンシャサノキセキ、他にもGⅠ馬フサイチリシャールやオレハマッテルゼがいたこのレース、カノヤザクラは7番人気、一緒に出てきたサンアディユに至っては11番人気だった。
レースはサンアディユが積極的に前を行き、カノヤザクラは中団の内に構える。直線に入り、2番手からサンアディユが力強く抜け出して1頭だけぐんぐん伸びる。中団から必死に追い込んだカノヤザクラが最後に前の集団の間を割ってクビ差抜け出してゴール板を通過したとき、サンアディユはその0.8秒も前にゴールしていた。
スプリント戦重賞ではなかなか見られない5馬身差の圧勝。ダートから突然やって来たスプリントの遅咲きの新星の影で、カノヤザクラの2着はほとんど注目されなかった。
サンアディユはこれで対象レース2勝を挙げ、2007年サマースプリントシリーズチャンピオンに輝いた。
そして同年のスプリンターズステークス。アストンマーチャンが鮮やかな逃げ切り勝ちを収め、3ヶ月前まで無名のダート馬だったサンアディユも、1番人気の期待に恥じず懸命にそれを追って2着に突っ込んだ。
一方、スプリンターズSを見送ったカノヤザクラは11月の京阪杯(GⅢ)に出走。1番人気はもはや押しも押されぬスプリント界の俊英となったサンアディユ。それに次ぐ2番人気に支持されたが、後方から追い込んだものの先行したサンアディユには届かず3着。
並み居る古馬を撃破してGⅠ馬となったアストンマーチャン。それに肩を並べるスプリントの強豪となったサンアディユ。北九州記念で先着した2頭は大舞台で輝き、まだ重賞勝利に届かないカノヤザクラからは遠ざかっていく。
何事もなければ、古馬になって本格化したカノヤザクラが、同期の快足牝馬と2歳上のダート上がりの新星を追いかけて、2008年の短距離戦線をこの牝馬3頭が盛り上げる物語になったのかもしれない。
だが、先を行った2頭の輝きが、この後すぐ、永遠に手が届かないものになってしまうことなど、このときはまだ誰も知らなかった。
ライバルよ、さよならは言わないで
さて、カノヤザクラはこの後勝ちきれない戦いが続く。12月の尾張S(OP)は4着、明けて4歳初戦の淀短距離S(OP)も5着と、ともに1番人気に支持されながら振るわない。
立て直すため休養に入ったカノヤザクラ。そこへ、信じられない悲報が立て続けに入ってきた。
3月8日、オーシャンS。1番人気で出走していたサンアディユは、ゲートで隣の枠にいた馬が暴れたのに驚き、ゲートをくぐろうとするなど自身もゲート内で暴れてしまう。そして発走体制が整わないままゲートが開き、大きく出遅れたサンアディユはそのままシンガリ負けを喫する。このトラブルでJRAが謝罪会見を開くことになったりしたのだが……。
その翌日、サンアディユが馬房内で心不全で急死してしまったのだ。
さらには体調不良で高松宮記念を回避していたアストンマーチャンが、X大腸炎という難病を発症し、4月21日に急死。
この年の短距離戦線の主役となるはずだった牝馬2頭が、立て続けに6歳と4歳という若さで天国のターフへと駆けていってしまったのである。
さよならを言う暇もなく、古馬となっての目標となるはずだったライバル2頭を失ったカノヤザクラ。5月の復帰戦、藤岡佑介に乗り替わったテレビ愛知オープン(OP)は終始後方のまま12着と惨敗する。
新潟千直に夏の桜
続いて向かった6月のCBC賞(GⅢ)。ライバルを失ったカノヤザクラの前に、いなくなってしまったライバルとどこか似た経歴の同期が立ち塞がった。デビュー3戦目からずっとダートを走り続けてオープンを連勝、久々の芝復帰で重賞初挑戦となる、同じ橋口厩舎の同期牝馬スリープレスナイトである。
前走に続き藤岡佑介の騎乗するカノヤザクラはいつも通り後方から追い込んだが、先行策から力強く抜け出したスリープレスナイトには届かず5着。レース内容も、どこかサンアディユに敗れた昨年のセントウルSのようであった。
敗れはしたものの、同厩舎の仲間が失ったライバルのような強さを見せて勝ったことで、カノヤザクラの心に消えてかけていた火が再び灯ったのかもしれない。
そして7月、アイビスサマーダッシュ(JpnⅢ)。鞍上にはファンタジーS以来久々の小牧太を迎え、以後は1戦を除いて小牧が手綱を取ることになる。
外ラチ沿いを走るのが定石のこのレースにおいては非常に有利な8枠18番を引いたカノヤザクラ。課題のスタートもいつもよりは上手く決めたが、外ラチ沿いに馬が集まり、前を行く馬が壁になりかける。しかし小牧騎手が内に僅かな進路を見つけると、カノヤザクラもその指示に応えて隙間に潜り込むように抜け出し、最後はシンボリグランの猛追を半馬身凌いで1着でゴール。
葵S以来1年2ヶ月ぶりの勝利、9度目の重賞挑戦で、前年のサンアディユと同じくアイビスサマーダッシュでの重賞初制覇。なかなか花開かなかった桜の蕾は、突然逝ってしまったライバルを弔うかのように、夏の新潟に満開の花を咲かせた。
ちなみにこのとき、橋口師は小倉の方に行っていたため、音無秀孝調教師が代理で表彰式に出たそうなのだが、1年前、音無厩舎のサンアディユが勝ったときには、音無師が現地におらず、橋口師が代理で表彰式に出席している。これもまた、亡きライバルとの不思議な繋がりであったというべきだろうか。
同厩のスリープレスナイトが出る(そして勝つ)北九州記念は大事を取ってパスし、次走はセントウルS(GⅡ)。カノヤザクラはスズカフェニックス、ファイングレインという牡馬GⅠ馬2頭に次ぐ3番人気に支持される。
そして珍しく4~5番手の好位でレースを進めた彼女は、直線で力強く伸びて先行勢をまとめてちぎり捨てる強い競馬を見せ快勝。堂々の重賞連勝である。
これでカノヤザクラは、見事2008年サマースプリントシリーズチャンピオンに輝いた。アイビスSDで重賞初制覇、セントウルSを勝って優勝というのは、前年のサンアディユと同じ。夏の桜は亡きライバルの足跡を追うように花開き、短距離戦線の主役に名乗りを上げた。
もう一度、夏に桜だカノヤザクラ!
重賞連勝の勢いに乗り、1番人気スリープレスナイトとともに乗りこんだスプリンターズS(GⅠ)。パドックの時点では3番人気、最終的には5番人気に支持されたが、最後方から大外を追い込むものの7着。かつての主戦・上村洋行がスリープレスナイトとともに悲願の初GⅠ制覇を飾るのを見送ることしかできなかった。
11月のスワンS(GⅡ)も馬群に埋もれたまま見せ場なく9着に惨敗。長めの休養に入ることになった。
半年以上休み、明けて5歳、6月のCBC賞で復帰。武幸四郎がテン乗りとなったが、直線で伸びず11着。
やや不安の残る中、連覇を目指してアイビスサマーダッシュへと乗りこんだ。
雨で重馬場、ついでに強い向かい風となったこのレース、昨年に続き外枠の8枠17番を引いたカノヤザクラ。鞍上も小牧太に戻り3番人気に支持された彼女は、おそらく生涯最高の好スタートを決め、外ラチいっぱいを全力疾走する。新潟千直としては珍しく馬群が横にばらける展開の中、残り200mを切って力強く抜け出したのはカノヤザクラだった。
さあ400をすでに各馬通過している、カノヤザクラも上がって来た、
エイシンタイガー、そしてアルティマトゥーレ、アルティマトゥーレが僅かに先頭か、
そして外からカノヤザクラ、カノヤザクラエイシンタイガー、
大外から上がって来たアポロドルチェ、
カノヤザクラだ! カノヤザクラだ! 夏に桜だカノヤザクラ連覇達成!
時計こそ重馬場と向かい風で前年より2秒も遅かったが、内容は明らかに前年よりも充実した強い勝ち方。しかもレース史上初の連覇である。新潟千直に2年続けて満開の桜を咲かせ、"夏女"の異名を確かなものにしたレースであった。
続く北九州記念は内から追い上げたものの届かず3着。スリープレスナイトと3度目の対戦、同厩同期の牝馬2頭の2強対決というオッズの2番人気になったセントウルSも中団から追い上げたものの4着(スリープレスナイトは2着)と、その後の2戦はもどかしい感じの(中団から伸びるけど前に届かないという意味では今まで通りの)負けが続いたものの、セントウルステークスを勝ったアルティマトゥーレを2ポイント差で凌ぎきり、2年連続でサマースプリントシリーズチャンピオンに輝いた。
余談だが、サマーシリーズを連覇した馬は、彼女の他には2015年・2016年のスプリントを連覇したベルカントしかいない。同じバクシンオー産駒、アイビスSD連覇の牝馬である。
しかしこの後、スリープレスナイトがスプリンターズステークスを前に屈腱炎を発症し引退。結局3戦して一度も勝てないまま、またしてもカノヤザクラはライバルを失ってしまう。
そうして迎えたスプリンターズS。8番人気に留まったカノヤザクラだったが、後方から大外を猛然と追い込み、ローレルゲレイロとビービーガルダンのハナ差1cmの決着の後ろ、先行集団をまとめてかわしきって3着に突っ込んだ。連覇の夢破れた同厩の友に捧げる勝利とはならなかったものの、サマースプリントチャンピオンとしての意地は見せたと言えるだろう。
牝馬なのでこの年限りで引退し、故郷の浜本牧場で繁殖入りするプランもあった。だが、アイビスサマーダッシュ3連覇を目指し、陣営は6歳も現役続行を決断する。
そして桜は千直に散った
寒い時期は成績が振るわないということで、また長めの休養に入ったカノヤザクラは、明けて6歳、3月の高松宮記念(GⅠ)に休み明けぶっつけで出走。しかし終始後方のまま見せ場なく15着に撃沈。
続いて中1週で阪神牝馬S(GⅡ)に向かうと、10番人気まで評価を落としたが、中団から追い込んでアイアムカミノマゴの3着に突っ込む。
本番の夏を迎え、この年もCBC賞からアイビスサマーダッシュというローテを組んだカノヤザクラ。CBC賞は珍しく先行するも直線で失速し10着と大敗する。
そして、牝馬としては史上初の同一重賞3連覇がかかったアイビスサマーダッシュ。このレース、カノヤザクラは牝馬としては過酷な57kgを背負うことになった。
レースは前年とうって変わり、カルストンライトオ以来の53秒台が出る高速決着。斤量のせいか過去2年に比べてスタートが悪く、中団から脚を伸ばしていったカノヤザクラだったが……。
ゴール寸前、がくりと彼女の体勢は崩れた。そのまま失速して10着でゴール。
転倒こそしなかったものの、隣を走っていたスズカコーズウェイの鞍上浜中俊はゴール後に思わず振り返り、小牧騎手は入線後すぐに下馬。彼女に深刻な異変が起きたことは明らかだった。
こうして夏の桜は、花開いた新潟の千直に儚く散った。
先に逝ってしまったライバルたちを追いかけるように。
通算26戦6勝、重賞3勝。
彼女の亡きあと、同厩の友スリープレスナイトも、繁殖入り後、僅か8歳で彼女を追うように逝った。
新潟千直という舞台に満開の桜を咲かせた儚き名牝は、故郷の浜本牧場に眠っている。
カノヤザクラとハーツクライ
カノヤザクラのトレードマークでもある青いメンコ、そして黄色と青が組み合わさったおしゃれな頭絡は、実はどちらも橋口厩舎の偉大なる先輩ハーツクライのお下がりである。
というのも彼女の担当厩務員である山本国雄厩務員はハーツクライの担当でもあったため、偉大な先輩名馬にあやかってゲン担ぎとしてお下がりをつけていたそうだ。ハーツクライにメンコを付けているイメージはないかもしれないが、彼はパドックでのみ毎回青いメンコをつけていた。頭絡はかなり特徴的なので、ハーツクライとカノヤザクラの写真を見比べればすぐにお揃いと分かるはずだ。
期間は短かったが、共に厩舎にいた時は担当者が同じなのもあって馬房がハーツクライの隣であり、ハーツクライ引退後はハーツの馬房に入ったという。こちらは出典不明だが、隣にいるハーツクライをカノヤザクラがしきりに意識して気にしていたという話もある。
そのような縁もあり、オーナーである神田薫氏は、カノヤザクラが引退したらハーツクライの元に嫁入りさせ、その産駒は橋口厩舎に預けるつもりであった。しかしカノヤザクラの哀しい結末によって、それは叶わぬ夢となってしまった。
そして彼女の先輩ハーツクライは歴史に残る大種牡馬となり、また短距離血統の牝馬とも大変相性が良いことで有名である。ダービー馬ドウデュース、ワンアンドオンリーはどちらも母が短距離で活躍した牝馬だ。彼女との交配が実現していたら、ハーツクライとカノヤザクラの産駒が橋口厩舎で走っていたら、一体どんな活躍をしていたのだろう。叶わぬ夢となってしまったそれを、今でも夢想してしまう。
血統表
サクラバクシンオー 1989 鹿毛 |
サクラユタカオー 1982 栗毛 |
*テスコボーイ | Princely Gift |
File | |||
アンジェリカ | *ネヴァービート | ||
スターハイネス | |||
サクラハゴロモ 1984 鹿毛 |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
*クリアアンバー | Ambiopoise | ||
One Clear Call | |||
*ウッドマンズシック 1994 鹿毛 FNo.9-h |
Woodman 1983 栗毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
*プレイメイト | Buckpasser | ||
Intriguing | |||
*ラディカルチック 1988 黒鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | |||
Santa Roseanna | Caracol | ||
Santa Vittoria |
クロス:Northern Dancer 4×4(12.50%)
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関連項目
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