概要
『ダンジョン飯』の物語の舞台である「黄金城」の迷宮の入り口がある村。東方大陸の北西に位置する大国カーカブルードの沿岸に浮かぶ島に位置する。作中で「オリーブの産地」として語られている事などから現実における地中海性気候に近い気候だと思われる。
かつてはトールマンの小さな漁村だったが、6年前に迷宮が発見されて以降世界中からやって来た冒険者たちの拠点として急発展し、現在では煉瓦造りの建物が建ち並ぶ市街地を有する街となっている。
主な施設
島主屋敷
島と村を統治する島主が住む屋敷。かつては下男のひとりも居ない質素な住宅だったが迷宮が発見されてからはその富を吸い取り豪奢な邸宅となっている。
大通り
港
かつて島の漁業の中心地だったであろう港。現在では迷宮に挑む冒険者たちを受け入れる島の表玄関となっており、カーカブルードとの間で定期便も運航されている模様である。
地下墓地
かつては村人の先祖が静かに眠る場所だったが、迷宮が発見されてからはその入り口として島で最も賑やかな場所となってしまった。
寺院
地下室が地下墓地と繋がっており迷宮内で死んだ冒険者の遺体を集めて蘇生する蘇生所として利用されている。
関連動画
2024年1月から放送/配信されているアニメでも度々村の様子が描かれている。
村の真実
「メリニ」とは元は1000年前に黄金城の迷宮の主である「狂乱の魔術師」シスルによって広大な陸地ごと迷宮に封印された王国の名であり、現在「島」として知られているメリニ村が存在する陸地は王国に存在した山の山頂部分にすぎない。シスルが冒険者ライオス一行によって倒された後、メリニは海底から本来の姿を現すこととなった。
以下、当記事ではこの王国について記述する。
真の概要
漫画『ダンジョン飯』の物語の舞台で、東方大陸の北西部に位置する王国。「黄金郷」とも呼ばれる。東にカーカブルードと接する。
歴史
古代よりエルフとドワーフの勢力圏争いの舞台であったメリニの地に、緩衝国とするためエルフ王によってトールマンの王が立てられたのが王国の由来である。
紀元前500年頃、天災による飢饉の最中ドワーフの国による武力侵攻を受け、その危機から王国を守るため当時の国王デルガルに仕える宮廷魔術師の身から迷宮の主となったシスルによって迷宮に封印される。しかし強大な力を得たシスルは徐々に精神に異常をきたし、やがて迷宮に全国民の魂を不老不死の肉体に束縛する「不死の術」をかけて全国民を迷宮内に監禁することとなる。
紀元後508年、王国の守り神である有翼の獅子から預言を受けたデルガルが地上へ助けを求めたことで王国が再発見された。514年、シスルと彼が封印していた悪魔が冒険者のライオスによって討たれたことで呪いは解けて王国は地上へ再浮上し、預言に従いライオスが王位に就く。ライオスは優秀な配下に恵まれ、海中から大地が現れたことによる塩害や外交問題、人種間の対立など山積する問題に見事対処し、王国は再興を果たすこととなった。
宗教
金色の毛並みを持つ「有翼の獅子」が守り神として信仰されており、その姿は彫像やコインの絵柄など王国各所で見られる。黄金城の迷宮に囚われていた悪魔も有翼の獅子の姿を借りて人間と交流していた。
それに加え新王国では国王ライオスが悪魔を喰らった際に変化したとされる三つ首の魔物も有翼の獅子に準ずる存在として扱われているようであり、新王国の紋章に有翼の獅子と並ぶ形で描かれているほか、メリニ王の王冠にもその意匠が見られる。
外交
迷宮から再浮上した現代においても王国としての成立時と同様に周辺国から緩衝国としての役割を期待されている模様である。
主な周辺国
西方エルフ
大洋を挟んで遥か西の北中央大陸に位置するエルフの王国で、征服したメリニの地をトールマンに譲ったかつての宗主国。黄金城の迷宮発見後、迷宮の所有権を主張し島に迷宮調査隊「カナリア」を派遣。結果的に悪魔の復活を許してしまうがその討伐に貢献する。
メリニ王国再興後はメリニとカーカブルード間の交渉にメリニ側に立って参加するなど友好的に振る舞っている一方王城に多数の諜報用魔法生物を忍び込ませるなどもしている。
カーカブルード
メリニの東に地続きで隣接しているドワーフの国家。1000年前にシスルがメリニを迷宮に封印したことで生まれた海を水運や漁業に利用し繁栄してきたがメリニ王国の再浮上によって大打撃を被る。そのためメリニとの間で大きな外交問題が発生しているが、西方エルフによる干渉とメリニ王ライオスの魔物を寄せ付けない能力の存在により王国の存在自体は承認している。
関連人物
メリニ朝
フリナグ・メリニ
国王。シスルを道化師として黄金城に招いた。王家による統治に不満を持っていた領主により暗殺された。
デルガル・メリニ
フリナグの息子でメリニ朝最後の王。天災に伴う飢饉や敵国による武力侵攻に見舞われ、シスルに対処を求めたことで王国が迷宮に封印される原因を作った。
1000年間迷宮に封印された王国を統治し、最期はシスルによる監視の目を逃れるために息子エオディオの身体を借りて助けを求めに地上へ向かい塵となって消えた。
シスル
デルガルに仕えた宮廷魔術師のエルフで迷宮の主。デルガルの命を拡大解釈し王国を迷宮に封印し、「狂乱の魔術師」と呼ばれた。最終的に冒険者ライオスによって倒された。
エオディオ・メリニ
デルガルの息子。シスルと対立し魂を抜かれた。その後の動向は不明。
ヤアド・メリニ
エオディオの息子。デルガルが消滅してからシスルが倒されるまでの間王国を統治していた。
新王朝の初代宰相も務めている。
メリニ村
島主
フリナグを暗殺した領主の子孫で島の統治者。迷宮が発見されるまでは小さな漁村の小領主に過ぎなかったためか迷宮の街の統治者としての能力は欠けている様子である。
裏島主
島の事実上の統治者と見做されていたドワーフ。迷宮の制圧にやってきたカナリア隊によって一時拘束された。
最終話エピローグに彼に似た人物が描写されており、新王朝においても相応の立場を得たのかもしれない。
トーデン朝
ライオス・トーデン
北方大陸出身のトールマンの冒険者で、シスルを倒した後迷宮の主となり、巨大な三つ首の魔物に変身して世界を手中に収めんとした悪魔を喰らい、人々に歓呼されて国王に即位した。
その威光を恐れて魔物たちは王国に近付かず平穏が保たれていたという。一人ライオス自身は肩を落としていたという。
食料生産や保存に大きな関心を寄せており、魔術や魔物の研究に生涯心血を注ぎ国内外の食料事情の改善に貢献した。
その業績を讃え「三つ首のライオス」「野菜鎧」「竜殺し(ドラゴンスレイヤー)」「へんたいトールマン」「魔王ライオス」「悪食王ライオス」などと呼称される。
ファリン・トーデン
ライオスの妹で兄のパーティーに所属する冒険者で、迷宮内で遭遇したシスルの魔術により炎竜(レッドドラゴン)とのキメラに姿を変えさせられた。その竜部分は調理され兄の国王への即位に居合わせた人々により食べ尽くされたが魂の完全な分離には至らず、彼女の蘇生後も羽毛や牙、爬虫類のような瞳を持っている。
兄の即位後は城を離れられない兄に代わり世界を見て回っている。
マルシル・ドナトー
北方大陸出身のハーフエルフの古代魔術研究者。顧問魔術師としてライオスの治世を支えた。
カブルー
西方大陸にかつて存在したが迷宮の膨張によって滅んだ街ウタヤ出身のトールマンの冒険者。当初ライオスを警戒していたが悪魔復活の危機に際し彼を支持し王位へと後押しした。
ライオスの即位後は宰相ヤアドに師事して政治学を学びライオスの治世を支えた。
ゾン
黄金城の迷宮に住みついていたオークの族長。迷宮崩壊の危機に際しライオスを支持し、新王国における一族の生存権を勝ち取った。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- ライオス・トーデン
- ファリン・トーデン
- マルシル・ドナトー
- チルチャック・ティムズ
- イズガンダのセンシ
- シュロー(ダンジョン飯)
- カブルー(ダンジョン飯)
- デルガル・メリニ
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