概要
約1000年の時を生きるエルフの少年。銀髪に褐色肌、紫色の瞳を持つ。
物語の舞台である黄金城の迷宮の主であり、人々からは「狂乱の魔術師」と呼ばれている。
本作の主人公ライオスが食事の為に訪れた生ける絵画の中で初めて遭遇した。その後ライオス一行は仲間のファリンを取り戻すためファリンを喰らった炎竜(レッドドラゴン)を倒しその血肉でファリンを蘇生するが、その炎竜はシスルが行方不明となっている主君デルガル王を捜索する為に直接使役していた魔物であったためシスルの攻撃を受け、ファリンも連れ去られることとなる。
その後エルフの調査隊「カナリア」が迷宮の制圧の為に迷宮を訪れた際に再登場した。浅層の魔物を操って隊長ミスルンを打ち取ろうとするがカナリアの圧倒的な戦闘能力の前に敗北するも、短命種による迷宮の攻略を目指す冒険者のカブルーによる妨害によって難を逃れる。
さらにその後ライオス一行がシスルの家を訪れ、シスルによって拘束されていた迷宮の守り神である有翼の獅子が解放された際に再々登場する。竜の群れを召喚しライオス一行を襲わせるも竜達の同士討ちとライオスの機転によって敗北しライオスにより拘束される。その後の食事と会話の中で「シスルの説得に成功した」と誤解したライオスによって拘束を解かれた後魔物を操ってライオスを逆に拘束するが、隙をついた翼獅子によって全ての欲望を喰われ廃人同然の状態となる。
その後翼獅子の正体を知ったライオスによって翼獅子は倒され、崩壊する迷宮の中でシスルはデルガルの孫のヤアドによって救助される。
人物
魔物たちを殺し迷宮を破壊し略奪を繰り返す冒険者たちへの対処に気を揉んでいるためか常に不機嫌そうにしているが、元来は素直で生真面目、仲間思いな性格のようである。ただし1000年間強大な力を持ち続けたためか現在では精神に異常をきたしており認知や善悪の判断に曖昧な部分がある。
迷宮全体に強力な「不死の呪い」を掛けて主君デルガルとその国民たちを1000年間拘束し続けてきたが、シスルの主観ではデルガルの臣下として、そして唯一無二の親友としての責務を忠実に遂行しているだけである。
翼獅子を2冊の魔導書に封印しそのうち1冊を常に携帯しており、召喚術などの様々な古代魔術を翼獅子が生み出す膨大な魔力を用いて操る。ただ迷宮の主の力に強く依存しているため魔力の薄い浅層での戦闘能力は並程度であり、また自身が有利な状況下では慢心しがちである。
来歴
出身地については不明。幼少期、デルガルの父王フリナグが長命種の侍従を欲しがったために城へ招かれ道化師となる。後にフリナグの嫡子として生まれたデルガルとは兄弟同然に育つ。デルガルの勧めで魔術を学び始める。
フリナグが暗殺されデルガルが王位に就くと宮廷魔術師に任じられる。天災と戦争により滅亡の危機に瀕した王国を救うため島の地下に封印されていた翼獅子を解放し迷宮の主となって外敵を排除し王国を地下へ封印する。しかし強大な力と多忙、人間関係の悪化によって徐々に精神に異常をきたし、遂には迷宮に不死の術を掛けてデルガルと王国民を不老不死にした上で迷宮に拘束することとなる。
1000年後、夢の中で翼獅子から預言を受けたデルガルが地上へ向かい助けを求めたことでシスルは世界中の冒険者と調査機関から命を狙われる身となる。
関連する人物
- フリナグ・メリニ
1000年前に滅んだ王国の王で、シスルを城に招き道化師にした。当時子供だったシスルを招いたのは「大人の長命種は短命種には御しきれず危険」と側近に反対されたためであり、フリナグ自身は当初不満だったが幼いながら健気に任をこなそうとするシスルの姿にやがて情が湧き実の親子のように接した。「シスル」の名もフリナグが与えたものである。 - デルガル・メリニ
フリナグの息子で、フリナグが暗殺された後王位を継いだ。シスルにとって実の弟のような存在である。 - エオディオ・メリニ
デルガルの息子。王国の地下への封印直前に瀕死の重病にかかっていたがシスルの迷宮の主の力によって快復した。しかし王国の支配者のように振る舞うシスルを危険視しており、シスルに逆らおうとしたために魂を抜かれた。 - ヤアド・メリニ
エオディオの息子で、デルガルが地上へ向かい塵となった後黄金郷を統治していた。翼獅子の預言を受けてライオス一行に対しシスル討伐を依頼したが、シスルを追い詰めた自責の念に駆られて苦悩する祖父デルガルを見てきたためかシスルに対し単純ならざる感情を抱いているようである。 - 有翼の獅子
王国の守護神で、1000年前にシスルと契約を結びシスルを迷宮の主にした。その正体は人間の欲望を喰らって力を得る悪魔であり、デルガルやヤアドに預言を行って冒険者を呼び寄せたのもシスルの欲望を喰らい新たな主を得るためである。しかしシスルや王国民たちに対する愛情もおそらくは本物であったと思われる。 - ライオス・トーデン
冒険者パーティーのリーダーで、「新たな王」として翼獅子に選ばれた人物。シスルは彼を当初「簒奪者」と呼び蔑んでいたが後に和解。しかし既に正常な倫理観を失っていたシスルによって拘束されてしまう。 - マルシル・ドナトー
ライオスのパーティーの魔術師。トールマンとエルフの混血である彼女をシスルは蔑んでいたが、皮肉な事に今際の際彼女に後事を託すこととなる。 - ファリン・トーデン
ライオスの妹でパーティーの魔術師。シスルが使役する不死の術を掛けられた炎竜に喰われ命を落とし、その蘇生の際に炎竜の血肉が使われたために炎竜と魂が融合し、シスルによって下半身が竜の姿のキメラに改造され使役されることとなる。どうやらシスルは魂の融合に気付いておらず、「使役していた竜が冒険者により殺されてどういうわけか人間の姿に変えられた」と認識していた模様。ある程度愛情を持って接していたらしく、魂の分離の為にライオスにキメラを殺された際には特に強く怒っていた。
関連動画
関連静画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- ライオス・トーデン
- ファリン・トーデン
- マルシル・ドナトー
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